だがこれはレスリングではない。
表面上、UFCライトヘビー級チャンピオン、ジョン・ジョーンズは205ポンドで
トップコンテンダー達を実質一掃してしまったように見えるかもしれないが、
まだ数人のチャレンジャーが彼の脇に控えている。2013年4月のチェール・
ソネン戦の向こうに、支配と防衛を続けるライトヘビー級の王は未だ不気味に
迫るダン・ヘンダーソンとの試合の可能性を秘めている。そしてたぶん、
最も興味深い試合は-ストライクフォースヘビー級グランプリ王者、
ダニエル・コーミエとの対決である。
コーミエは将来どこかの時点で、ジョーンズとのタイトル戦をしたいということを
何度も言及してきた。その内二回は今年の前半に明らかにされたものだ。
彼としては、ジョーンズはジ・アルティメット・ファイター上でコーチングにおいて
コーミエの挑戦を受けてきたし、自分は「相対的に無名」だと言った。
火曜日に、ジョーンズはまたコーミエについて聞かれたが、この時は
コーミエのレスリングスキルについてだった。コーミエは元オリンピック選手で
ありNCAAチャンピオンレスラーである。だが、ジョーンズは今現在はそれほど
彼らのスキルに差があるとは見ていないらしい。
彼がより良いかどうかは試合でわかる、そしてもし彼らがケージの中で
顔をつき合わせる時が来れば、そこがジョーンズがコーミエを倒す場所と
なるだろう。
「コーミエはたぶん自分より少し上だ(レスリングで)、だがこれはレスリングマッチ
では全くない。膝蹴りや関節技や彼の顔面にパンチやキックをすることについて
語るとき、そして蹴り上げについて語るとき、それはもうレスリングではない。」
とジョーンズは言う。
コーミエのカレッジとアマチュアのレスリング実績のほうがジョーンズのよりも
印象的だと語ることをジョーンズは気にしていない。しかしジョーンズにとって、
コーミエはそのカテゴリにおいてジョーンズ以上の実績を持つ最初のファイターと
いうわけではない。
「証明書の話になれば、彼は明らかに自分よりも上のレスリング実績を
持っている。しかし私が戦ってきた男たちの半分はより優れたレスリング
キャリアを持っていた。」
とジョーンズは主張する。
ジョーンズが心配する唯一の証明書は、この星で最強の205ポンドファイターとして
コーミエが彼の前に立つ時だけである。
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ジョーンズのコーミエ評でした。自分もコーミエはハードな顔面への打撃は
まだ未経験なので、ストライカーの打撃であっさり崩れる可能性はまだ
残っていると考えています。それはレスラー系の弱点の一つです。
単純にレスリング実績だけではMMAで通用しないことは今更言うまでもありません。
実績で勝るデイビスが、MMAレスリングにおいてエヴァンスに負けたことも
記憶に新しいところです。なので、コーミエがどこまでやれるのか、その実力を
UFCの舞台で早く見せて欲しいところです。彼は年齢も少し高めなので、
なるべく早く次の試合を組まないと厳しくなってくると思います。
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