2013年6月4日火曜日

タイロン・ウッドリー、TRTを利用した練習のヤバさを語る

UFCクイック・クウォート:テストステロン補充療法(TRT)によってファイター達は「マッドマン(狂人)」のように練習できるようになる

LAS VEGAS, NV - FEBRUARY 02:  Tyron Woodley enters the Octagon to face Jay Hieron before their welterweight fight at UFC 156 on February 2, 2013 at the Mandalay Bay Events Center in Las Vegas, Nevada.  (Photo by Donald Miralle/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images) *** Local Caption *** Jay Hieron; Tyron Woodley

MMAmaniaより
画像はUFC公式より

テストステロン補充療法(TRT)がミックスド・マーシャル・アーツ(MMA)で熱い話題となっている状況が続く中、ウェルター級のタイロン・ウッドリーは補充の効果に関する自身の考えを持ってこの話題に参加した。

「もし自分の体が『戦い』を止める時だと言うならば、それは止める時なんだ。リセットボタンを押して過去に戻り、39歳の時にまるで25歳の頃のように行動できてはいけないだろう。私が思うに、それをやっている人々は適度にそれをやっていて、医者にそれを監視されていて、レベルを見ればそれは低く、医者が1:4かそこらの許容範囲内とされている割合にしていると思われているかもしれないが-そんなことは誰もしちゃいない。皆『その比率』を16:1にかさ上げして、トレーニング・キャンプ中はまるで狂人のようにトレーニングをしているんだ、どこのセッションでも、どこのトレーニングでも、スパーリングも、ランニングも、そして彼らは熱中しまくって、それからゆっくりと落としていく、しかし彼らはすでに6週間から8週間はそういう風に練習をして来たんだ。君は彼らがより良いシェイプになると思うか?彼らがより強くなると思うか?彼らはより良い練習期間を経てきたのだ。彼らはより長い練習期間を経てより多くの修練ができたのだ。もし君が競技的な優位性について考えるならば、それは間違いなくそこにあるんだ・・・もし皆がそれについて不平を言おうとすれば、彼らはそれを明確に制限する必要があるだろう。誰かを除外することはできない。それ
を公言することはできない。それをする一定の状況を有することはできないんだ。」

-アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)のウェルター級コンテンダーであるタイロン・ウッドリーは、最近のシャードッグとのインタビューでミックスド・マーシャル・アーツ(MMA)におけるテストステロン補充療法(TRT)に非常に強く反対する姿勢を鮮明にしている。その他大勢のように、「T-Wood」はファイター達がその治療法を利用してテストステロンを使い、彼らのトレーニング・キャンプのクオリティを増進し、その後試合が近づくにつれて通常のレベルにまで徐々に減退させているのだと信じている。この31歳は、TRTを必要とする選手はどの道このスポーツで競うべきではないと感じている、だがもしこの話題が消えそうも無いならば、規制を調整して誰もシステムを悪用できないようにシステムを徹底的に見直しす必要があると思っている。

ウッドリーは元ストライクフォースミドル級王者のジェイク・シールズとUFC161での対戦が予定されている。”エヴァンス vs ヘンダーソン”は2013年6月15日、カナダはマニトバのウィニペグで開催される。

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タイロン・ウッドリーさんのTRTに関するコメントでした。世界中に大きなMMAジムがそうたくさんあるわけもなく、選手同士である程度の交流や情報交換もあるでしょうから、ウッドリーの発言はそれなりの信憑性があると思われます。

ドーピングは試合時のパフォーマンス向上が真っ先に考えられがちですが、ウッドリーは練習期間にこそ「TRTの恩恵」があるのだと言います。TRTを利用することでまるで狂人のような練習が可能になり、またそれを試合に合わせて減衰させることで検査からも逃れられている、と主張しています。

このことは以前から指摘されており、そのためにデイナ・ホワイト社長はキャンプ期間中のドーピング検査実施を検討中だとしていました。一方でキャンプ期間中選手は世界中に散り散りであり、それをどうやって検査するのかという問題を抱えています。

外因性のテストステロンがどれくらいの期間を経て検出されなくなるのかなどは知りませんが、減衰期間をきちんと計算してやっているならばそれはそれで驚愕ですね。どこからそういう知識や技術を仕入れてくるのかも知りたいところです。

以前fight opinionというサイトのUFCjapan事前予想の記事を紹介したことがありますが、その記事の中でも日本の選手に対してUFCが落胆するかもしれない理由として、日本のジムではアメリカやブラジルのジムで行われているようなハイエンドのドーピングがないからだ、というようなことが書かれていました。もちろん事実かどうかはわかりませんが、あり得ることではあります。

しかしこれまで選手が実際にどのようなドーピングをどのようなサイクルで行うのか、またキャンプ期間中に実際使用していた事実などがすっぱ抜かれたことは自分の記憶にはありません。(あったら教えてください。)もし上記の内容を断言できるだけの情報があるならば、海外の記者には是非とも暴露をする英断をして欲しいところですし、それがない以上決して鵜呑みにすることは控えなければいけないでしょう。

疑えばキリがないですし、基本的には検査で陽性にならない限り使用はしていないと判断します。とりあえずキャンプ期間中の検査実施は何とか実現して欲しいところです。これでウッドリーが使ってたらもう笑うしかありませんがw