UFC166の他の試合の寸評です。
以下は個人的な意見ですので参考程度にどうぞ。
画像はUFC® 166 Event Gallery | UFC ® - Mediaより
ライト級 5分3R
WIN ギルバート・メレンデス vs ディエゴ・サンチェス
(ユナニマス・デシジョンによる判定勝利)
Fight metricによるデータはこちら
魂を燃やし尽くせ!ナイトメア決死のファイアー・ファイト!
真紅に染まった顔面に鬼気迫る表情を浮かべ、ディエゴ・サンチェスは己の命を薬莢に込めて熱い拳を撃ち続けた。愚かと思う人がいるかもしれない。だがあれこそが、劣勢に立たされた選手が勝利の女神を振り向かせるたった一つの冴えたやり方だ。
序盤から互いによく手を出していった。タックルを匂わせてかなり低めに腰を落としたサンチェスに、側頭部を狙った強めの右ハイをメレンデスが繰り出す。それをガードすると即座に前に出てメレンデスを崩し、サンチェスはそのままバックに回る。すぐさま首に腕を絡めてチョークを狙うあたりに、本来のサンチェスの戦い方が戻ってきたことを感じさせた。
だが試合を支配したのはメレンデスだ。パンチの距離がサンチェスよりも大分長い。ずんぐりとした岩のような上半身と、柔軟な肩から繰り出される良く伸びる回転の速いパンチは彼がメキシコ系であることを感じさせる。そのためにどうしても先にメレンデスのパンチが当たることが多かった。サンチェスの蹴りの間合いでメレンデスの拳が届くために、サンチェスはどうしても着弾数で後れを取っていたと思う。
また「神の子」のフィジカルは打撃でのみ活きるものではない。タックルへの対処にも素晴らしい効力を発揮した。サンチェスが組み付くたびにゴムまりのように弾き返し、そのバランスが崩れない。そのためにタックルを弾かれて立て直そうとするサンチェスの起き上がりざまや、バックに回ったサンチェスを振り落した直後などの離れ際ですぐに攻撃に移行出来た。特に序盤でサンチェスを落とした後に放った右のボディ・フックは万全の強打だった。その後の右のボディ・ストレートと合わせてサンチェスの顔は苦虫を噛み潰したようになり、かなり効いていたように思う。
対するサンチェスは、自分の間合いを維持して一方的にパンチを当てる展開を望むメレンデスを何とか崩そうと、攻撃を散らして事態の打開を図っていく。タックル、ロー、ミドル、そしてスピニング・キックと色々と繰り出していく。特にミドルはかなり有効だったと思うが、メレンデスが蹴り足を掴んだり、蹴りにカウンターでパンチを合わせに来るためにどうしても思い切って出していけないことが多かった。あのミドルを序盤からもっと当てていければもっと優位に運べただろう。メレンデスは自分がパンチを主武器にするために、蹴りへの対処を良く考えていると思う。
サンチェスはこのままずるずると行けば被弾数の差で判定負けすることを早い段階で悟り、彼は勝負をかけていく。間合いを維持したいメレンデスの懐に飛び込んで、接近しての乱打戦を挑んだのだ。最初はのってこないように見えたメレンデスだが、サンチェスが足を止めて打ち合い、被弾しても怯まず挑発を繰り返すのを見て一変した。彼のメキシコの戦士の血に完全に火が付いたのだ。ここ最近は距離を維持してひたすらにパンチで削って判定ばかりだったメレンデスは、久しぶりに鉄火場に身を投じていった。
互いが遠目から様子を見て一呼吸おいては、次々に飛び込んで猛烈なパンチを振るっていく。常に前に出ていくのはサンチェスだ。しかしどうしてもパンチの回転ではメレンデスに劣る。先に先にと当てられて、サンチェスのパンチは空を切ることが多かった。1Rの打ち合いでサンチェスは左瞼が裂け、そこから血があふれ出した。右ストレートでダウンもした。それでも彼は止まらなかった。2Rに入ってからも展開は変わらず、サンチェスはひたすらに前に出てパンチを繰り出し、そして合間を見てタックルや蹴りも混ぜていく。打ち合いのたびにサンチェスのカットは傷を深めていった。だが傷が深まり血があふれ出すたびに、彼の心臓からは勇気があふれ出していた。彼はここが我慢のしどころであることを知っていたのだ。
3R、メレンデスも前に出始める。傷が深まり、パンチをもらって息が上がったサンチェスを倒せると踏んだのだ。徐々に押されるサンチェスは歯を食いしばってそれに応戦していく。だが劣勢は変わらない。メレンデスの拳がサンチェスの顎を捉え、そしてカットを再びドクター・チェックされるほどに瞼の傷が深まり始めた。
だがサンチェスはまだ諦めなかった。己のすべてを炉に放り込んで己の体を駆動させる。胸を叩いて己を鼓舞し、そしてメレンデスを死の淵に誘い込む。安全運転なんてやめようぜ、そう告げるナイトメアにメレンデスは引き込まれていく。彼はリスクを避けようとする気持ちと自分の命を投げ出して最高のギャンブルをしたいという誘惑の狭間で揺れていた-そして彼は燃え盛る火の中に飛び込むことを選んでしまった。彼は悪夢に憑りつかれたのだ。
狂ったようにガードを開いて拳を繰り出すサンチェスの顎に、メレンデスの拳が次々とヒットする。下がりながら良い打撃を当ててもサンチェスは怯まない。そしてメレンデスが下がりながらいい右フックを当てた直後だ。相手の拳を避けようと、不用意にも相手を見ずにメレンデスが顔を下げてしまった瞬間、ナイトメアがこれまで打たなかった右のアッパーをコンパクトに突き上げた。まったく見えていなかったメレンデスの頬にナックルパートが深くめり込むと、弾き飛ばされたメレンデスは宙を仰いで倒れ込んだ。金網の向こうで立ち上がったデイナ・ホワイトが呆気にとられた表情をしている。観客のすべてがナイトメアの起こした奇跡に反射的に立ち上がった。
しかしメレンデスの意識を完全には奪えなかった。すぐに体のバランスを取り戻したメレンデスに、焦ったナイトメアが組み付いてチョークを狙う。だがこれは完全な判断ミスだ。メレンデスの体にはまだ力があった。ここでさらにパウンドで脳を揺さぶるべきだったのだ。ナイトメアは己が得意とする柔術を本能的に選択してしまった。結果、メレンデスはチョークを脱出して上になり、サンチェスを金網に押し付けて回復した。
恐ろしいのがこの後のメレンデスだ。すぐさま腹に膝を入れると、ダウン直後にも関わらず立ち上がり際にもう一度膝を打ち、さらには立ち上がってすぐに肘を打ち込んで追撃をかけたのだ。メレンデスもまた勝負所をわかっていた。ここで押されたままでは危険なのだ。彼もまたファイターとしての素晴らしい嗅覚を持っていた。
その後サンチェスはミドルを次々と蹴り込んでいく。ここでようやく存分に蹴りを使えた。メレンデスも負けじと拳をふるうが若干ダメージが残っている。そして最後の打ち合いではサンチェスの右でメレンデスがわずかによろけ、サンチェスが乱打戦を有利に運んだ。メレンデスが距離を取ろうと前蹴りをしかけたところでブザーがなり、二人の熱闘は終わりを告げた。互いの意地がぶつかり合う、最高の試合だった。彼らは二人とも己を誇り、そして会場は二人の戦士に惜しみない歓声と拍手を送る。格闘技で最も素晴らしい瞬間の一つだ。
どちらが勝ったのかは明白だった。だがそんなことはもうどうでもいいのだ。魂に火をつけて壮絶な銃撃戦を繰り広げた勇敢な戦士たちは、二人ともが勝者だ。窮地で心萎えることなく前に出続けたディエゴ・サンチェス、そしてアウトボックスに徹さずに倒しに行ったギルバート・メレンデス、二人の勇気と誇りがケージに最高のドラマを生み出した。こういう試合を見た時に、格闘技が好きで本当に良かったと心から思う。
分析と今後の課題
ディエゴ・サンチェスの傷は深く、その幅は眉の3分の1ほどにまで達していた。中の肉が完全に見えてしまっている。リスクを負った代償だ。だが、この傷に見合うだけのリターンがあるギャンブルだった。この勝負の嗅覚はとても大事だ。危機に陥ったならば、この選択肢こそ一番正しいのだと思う。それは地獄に自ら足を踏み入れる行為だ。しかし代償なくして対価は得られない。劣勢を挽回して勝利を奪い返すには、相手を巻き込んで死地に身を投じるしかないのだ。相手に支配されたまま、悩んで15分間が終わるのを待つよりはずっと良いだろう。
打撃に関してはディフェンス面が良くないように思う。パンチへの反応はあまりよくないし、ガードも低かった。安易なハイガードでボディを打たれたのもいまいちだ。オフェンスは悪くないが、やはり力んでテイクバックが大きすぎることでパンチの出が遅いように思う。熱い戦いの中でもコンパクトに打ち込んでいくことが必要だろう。それができればあの突進と合わせてオフェンスはかなりよくなると思う。
タックル、グラウンドでの柔術も悪くなかった。クリーン・テイクダウンをあのメレンデスから奪ったのだからかなりの武器と考えていいだろう。サブミッション・トライも入りが速くて狙いもよかったが、何しろメレンデスのフィジカルが凄まじいためにすべて外されてしまった。だが今だに彼の柔術は素晴らしい水準にあるだろう。
サンチェスはどれも平均点以上の能力でよくまとまっている。どの局面でもそれなりに戦えるだろう。ただスタンドでのリーチの無さ、飛び込む際をはじめとした全体的なディフェンスの悪さが足を引っ張っている。もっとも、今回はメレンデスに対してあまり蹴りを有効に使えなかったことが大きいだろう。前蹴りや関節蹴りをもう少し多用してもいいかもしれない。
ギルバート・メレンデスも完成度が高い。上位陣であることは揺らがないだろう。ただやはり基本的な戦い方がひたすらにスタンドで距離を維持してパンチで削るのみというのが気になるところだ。あのフィジカルならばもっと自分からテイクダウンを狙ってもいいだろうし、それだけでさらにパンチは当てやすくなるだろう。今回はサンチェスが前に出てくれたおかげで噛みあったが、あれがなければ今回もひたすらにパンチでコツコツやって判定勝利になっていたように思う。パンチも回転が速いしよく伸びるが、相手を一発でKOしきる質のものではない以上、どうしても単調になってしまいがちだ。最初にハイを狙ってバランスを崩したからか、その後蹴りはあまり見せなかったが試み自体は良いと思う。パンチ一辺倒ではこの先どこかでまた負けてしまうことがあるだろう。
いずれにせよ素晴らしい試合だった。前回五味戦で消極的だったサンチェス、王者戦でどうしてもリスクを負えずに判定負けを喫したメレンデス、双方共にそれらを挽回した。戦いで本当に大事なことは何かを彼らは取り戻したのだ。このパフォーマンスならば、次に誰と当たろうとこの二人の戦いは大いに期待して構わないだろう。年齢も両方31歳とまだ若い。これからがキャリアの最盛期だ。互いを素晴らしいライバルとして、これからも研鑽を積んで王座を目指してほしいと思う。
バンタム級 5分3R
WIN 堀口恭司 vs ダスティン・ペイグ
(2R パウンドによるTKO勝利)
伝統派空手を見事にMIX、堀口がUFCデビューでTKO勝利
これで23歳というから驚きだ。この年齢ですでにプロMMAの試合を12戦経験し、うち11勝というから凄まじい。山本KID選手が主催するKRAZY・BEE所属の彼は、修斗で王者となった後にVTJでパンクラスの石渡を素晴らしいパフォーマンスで沈め、わずか1敗の戦績でUFCに移籍した。
試合は劣勢を挽回しての素晴らしい勝利だった。1Rは足を使う堀口にペイグが強引に組み付いて引きずり込み、早々にバックを取ってチョークを狙う。立ち上がる堀口だがペイグの腕はかなり深く入りかけており、腹を4の字で固められてかなり危うい体勢に持ち込まれた。だが12戦という試合経験は伊達ではなかった。彼は絞められて少し顔が紅潮するものの、冷静さを失わずにペイグの腕を確実に引きはがした。そして解いた瞬間に巻き付ける腕を変えたペイグに対して、グローブに指をひっかけて外すという狡さも見せ、胆力のあるところを垣間見せる。こういう狡さがある日本人選手というのは珍しいが、試合では頼もしい限りだ。
その後金網にペイグを押し付けた堀口は、セコンドの支持を無視してお返しのTDを狙っていく。シングル・レッグは体勢十分だが倒すには至らずに逃げられる。その後もう一度堀口がタックルを狙ったところを上から押さえつけられ、ペイグの放った膝をもらうがすぐにフックを2発返してタイクリンチを解いて逃げる。再び前に出る堀口の腕を抱えたペイグはラウンド終了間際に堀口を投げ、体勢不十分ながらもガードに持ち込むと上から堀口にいいパウンドを落としていく。少し危うかったが堀口は巧みにトップを奪い返し、強烈なパウンドを一発打ち込んで1Rは終了した。
2Rに入ると、相変わらず素晴らしいフットワークでケージを所狭しと動き回り、前後左右にフェイントを混ぜながら移動を繰り返しながら前に出る。ローで入って上にパンチを返すコンビネーションはスピードもあって素晴らしいキレだ。そしてサークリングして再び飛び込んだ堀口は、ペイグのフックをダッキングした後に渾身の左フックを打ち込むと、バキッという乾いた音とともに長身のペイグがマットに倒れ込んだ。完璧なヒットだ。
獣のように飛びかかった堀口は、ガードからキレのあるパウンドを次々とペイグの頭めがけて打ち込んでいく。ハーフに移行した堀口だがペイグは片膝をつく堀口の足の甲を掴んで踏ん張りを効かないようにし、そのまま手前に引いてトップ・ポジションに辛うじて逃げ出す。だが堀口は前のめりになったペイグを脇に押し退け、スタンドに戻すと一気に金網まで押しこんで体勢を立て直す。右を差して金網に押し付けた堀口は、ペイグの足の内側に膝を打ち込んでいく。こういう嫌がらせが出来る老獪さまで兼ね備えている。バランスを崩しかけたペイグに隙ができた瞬間、堀口は素早く相手の下腹に膝を突き刺した。
これが強烈だった。ペイグはあまりの苦痛に頬を膨らませて思わずえずいた。これで彼の体から力が抜けたのだろう。そのまま堀口は自分より遥かに大きいペイグを右になぎ倒す。そのままハーフを取った堀口は、相手の左腕を膝で抑え込みながら空いたペイグの顔面に横殴りのパウンドを繰り出す。これもえげつない。ペイグには力の逃げ場がなかった。ガードに戻された堀口は立ち上がって体重の乗ったパウンドを真っ直ぐに突き落す。これも効いた。
パウンドを落とされ続けてペイグの動きが次第に緩慢になると、堀口は再び立ち上がって上からペイグの頭を何度も突き刺し、とうとうペイグは横向きになって丸くなった。そこに休まず堀口がパウンドを落とし、抵抗不可能と判断したレフェリーが試合を止めた。堀口の見事なパウンド葬だった。
期待の新星、分析と今後の課題
堀口は初戦としてこれ以上ない勝利だ。最高の勝ち方だった。スタンドでダウンを奪い、グラウンドでも相手をKOできるパウンドがあることを証明したのだ。日本人選手はフィニッシュに持ち込めないケースが多かったが、堀口はその武器の多彩さと威力の高さを見せつけた。ここまで火力の高い日本人選手はそうそういないだろう。若いために勢いもあるし、肉体的にも充実している。現時点でこれならば伸びしろは十二分だろう。
打撃は伝統派空手を取り入れた、高機動力を有した素晴らしいものだ。体格差を補うには最適だろう。腕は少し低めに構え、足は軽くリズミカルに跳ねながら縦横無尽に移動する。元ライトヘビー級コンテンダーのリョートと非常によく似たスタイルだ。かなり離れたところから素早くステップインして打ち込む超長距離射程こそ、伝統派最大のアドバンテージだ。飛び込む際の体のバランスもよく、カウンターさえ注意すればリーチ差を感じさせずに打撃を打ち込んでいけるだろう。上下の打ち分けをしていくところも素晴らしい。組みもかなり得意なようなので、そのままクリンチに持っていって投げてしまうのもいいだろう。
グラウンドでの攻めも素晴らしかった。師匠の山本KIDを彷彿とさせるキレのあるパウンドは迫力があり、堀口が殴りつけるたびに観客からは歓声が上がった。体重を乗せた突きのようなパウンドから横殴りのパウンド、ガードでの肘、相手の腕の膝での抑え込み、空いたボディへのパウンドと相手のディフェンスを散らす冷静さと機転があり、弱冠23歳でこういう堅実な削りができるのは実際衝撃だった。頭に血が上って無茶な顔面狙いのパウンドを振り回し、スタミナを消耗するような若手にありがちな愚を犯さないのだ。肚が出来ていると思う。
フィジカル面ではスピードとキレがあり、そして1Rにほぼ防御に回り、2Rにあれだけ攻めても運動量は落ちなかった。スタミナも十分と言ったところだろう。特にあの背筋と肩回りは全盛期の山本KIDによく似た素晴らしい充実度だった。
メンタルはもう言うまでもない。反則をこっそり使ったり、相手の嫌がることを着実に実行できる試合巧者ぶりが素晴らしかった。チャンスで一気に仕掛ける攻撃性、決して単調な攻めにしない想像力、そして劣勢でも落ち着いて対処する冷静さも光っていた。スタンドで自分から仕掛けていくことが多かったのも好印象だ。自分から攻めて試合を作っていく彼のスタイルはUFCのマッチメーカーにも大きな印象を残しただろう。
一方で懸念すべき点もいくつかある。
まず最大の懸念が体格差だ。今回はペイグと10センチ程の差があった。バンタムでペイグが大きいのがあるにしても、やはり堀口は小さい方だ。スタイルのおかげでリーチ差などはあまり感じなかったが、これから上位に行くにつれて身長差、リーチ差が響く試合が出てくるだろう。
またパワーの差もかなりありそうに見えた。飛び込む堀口を捕まえたペイグが無理やりにグラウンドに引きずり込んだのは象徴的だ。グラウンドでもパワーの差を感じる展開は多かった。堀口はパワー差のある中でかなりうまく対処していたが、それでも1Rのチョークが危ういところだったのは間違いない。相手がもう少し上のランカーになってくれば、あそこで勝負が決まっていただろう。
ペイグ以上のフィジカル、例えばユライア・フェイバーなどが来てしまった時に、そのパワー差で潰されてしまうこともあるように思う。フィジカル差、身長差を考えればフライ級への移動も視野に入れたほうがいいかもしれない。
打撃においては、飛び込んだ時に相手を視界に捉えないで顔を下げる動作が気になった。あのよけ方だとストライカーに狙い撃ちされる可能性があるように思う。ムエタイに長けた選手からは抱えて膝を打たれたり死角からのハイが直撃したり、パンチの巧い選手からはアッパーなどで突き上げられる可能性がある。顔を下げて相手を突き放す動作は早めに修正したほうがいいように感じた。
だが彼はまだ23歳だ。現時点でこれならばもう十分すぎるくらいだろう。彼の自分から攻めて倒しに行くスタイルはUFCの大好物だ。リリースも早々ないだろう。これからじっくりとMMAに取り組んで、日本人初のベルト獲得を目指して突き進んでほしいと思う。しかし修斗は素晴らしい逸材を輩出したし、またこういう才能をきちんと見抜いて契約するUFCの情報収集力とMMAに対する熱意には本当に感心してしまうばかりだ。
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堀口はまだまだ持ち味のスタンドにおいても課題がある感じでしたね
返信削除若いので=伸び代でもあるわけですが
ギルメレサンチェスは正に心技体という面でも総合格闘技でした
ただJDSもですがせめてドクターは空気を読まずに仕事して欲しいです
あとコーミエ以上にギルメレの目の良さに驚きました
オープンフィンガーであんな打ち合いをしてきれいな顔ですからね
まるで音楽ゲームで高速大量に音符が落ちてくるのを捌いているようでした
ただDCだったら最後のアッパーは喰らわないでしょうね
リズムにのって避けるような相手と「合わす」ことはしないでしょうから
つかそれ以前に打ち合いに付き合わないですね
この大会は全体的にでかい怪我が多かったですね。サンチェスは試合後にテープ貼られてたのに、なんでインタビューの時にまた剥がしたんでしょうか。あのまま隠しておいてほしいくらいにひどい怪我でした。
削除ギルバートは普段はもっとディフェンシブなように思いますが、サンチェスに煽られてのっちゃいましたね。でもそれもまたよしでしょう。
目もいいしやっぱり距離の調節がうまいですね。あのメレンデスがパンチでダウンするシーンが見れただけでも、サンチェスはよくやったと思います。
メレンデスのあまりのディフェンスのうまさにはびっくりしました。
返信削除昔畑山選手がボクシングが上手い選手はディフェンスが上手い、攻撃は誰でもできると言ってましたが、あのパンチの捌きはひいてはボクシングスキルがUFCでもトップだと思います。
ディフェンス硬いですね。相手の得意手を封じることに長けています。本当に自分が当てて相手の拳が届かない距離を維持してました。MMAではディフェンスがどうしても疎かにされがちなのは間違いないと思います。みんなすぐにハイガードに頼る中で、メレンデスはしっかり足、ボディワーク、ガードと使って防御してますね。自分は蹴りの封じ方が巧いと思いました。ベンヘンもあれで手数減ってましたね。
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