WSOFオフィシャルはすべての軍、警察、そして消防に無料券を提供する
MMA junkieより
土曜の「World Series of Fighting 6:バークマンvsカール」の大会に観戦に行こうか迷っているかい?ふむ、もし君が軍や警察、それか消防のメンバーなら、考える余地はないはずだ。
MMAjunkie.comは今日、ワールド・シリーズ・オブ・ファイティングのオフィシャルからこの会社がすべての軍、警察そして消防に無料券を提供していることを確認した、招待者を一人まで伴って、土曜にフロリダはコーラル・ゲイブルズにあるバンクユナイテッド・センターで開催される「ワールド・シリーズ・オブ・ファイティング6:バークマンvsカール」を観戦できるというものだ。
その提供は席数が許す限り拡大されるだろう。制服は必要ない、だがワールド・シリーズ・オブ・ファイティングのオフィシャルは試合の夜、バンクユナイテッド・センターのチケット売り場に適切なバッジもしくはIDを持ってきた個人に資格を与えるとの要請をした。その会社の初代ウェルター級タイトルをめぐってジョシュ・バークマン(26勝9敗)とスティーブ・カール(20勝3敗)が競うという、プロモーションの歴史において初めてのタイトル試合が取り上げられる中、そのワールド・シリーズ・オブ・ファイティングの4試合がNBCスポーツ・ネットワークで東部標準時の午後9時から放映される。(以下略)
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というわけで少し前後しましたがWSOFのやり口についてでした。本当は訳すまでもないのですが、これに関しての自分の意見を述べたいので取り上げました。
WSOFは最近急速に成長しているMMA団体です。代表は日本でも馴染みのあるレイ・セフォーです。元K-1ファイターの彼でしたが、アメリカで打撃コーチとしてMMAに関わり、選手のセコンドなどでも見かけることがありました。その彼がノウハウを獲得したのか、しばらくして設立したのがこのWSOFです。
設立は2012年と極めて最近ですが、すでに5大会を行っており、先日6大会目が行われました。そこでこのプロモーション初のタイトルマッチが行われたのです。その様子は無料でネット配信されており、こちらで視聴することができます。たっぷり5時間くらいあります。
ルールはUFCと同様のユニファイド・ルールを採用しており、階級はUFC同様NSACに準拠しています。殆どがUFCと変わりません。ケージはUFCより円形に近い12角形を採用しています。
そして選手層が特徴的です。UFCから好成績ながらリリースされたジョン・フィッチを初め、元UFCファイターのアンドレイ・アルロフスキーやタイソン・グリフィン、日本で活躍したJZ・カバウカンチ、そして先日わずか一敗でUFCをリリースされた岡見勇信選手もこちらの所属選手となりました。他にはUFCやベラトールとは契約していない若手も多いです。その顔触れはUFCの二軍と言ったもので、UFCとの再契約を目指すベテランとステップアップを狙う若手の踏み台という印象です。
しかしその顔触れに反してマッチメイクはなかなかに面白く、また若手もベテランもかなり実力があって驚かされます。WSOF6ではジョン・フィッチに初の一本負けを与えたバークマンが極められたり、UFCで実力者だったジョン・フィッチが相手とのパワー差で大苦戦したりと見ごたえのある大会でした。これが無料とかいいんでしょうか。今やMMAのジムでは各団体の選手が共に練習してますので、団体間のレベル差は確実に無くなってきています。WSOFの選手は侮れません。岡見選手も決して油断はできないでしょう。
さらについこの間、日本の老舗MMA団体のパンクラスと業務提携することが発表され、WSOFはわずか1年で日本に進出を果たしました。これからはパンクラスの上位選手がWSOFに参戦できるようになるそうです。まだ詳細はわかりませんが、それでもこの展開の早さと巧さには驚きです。
そのWSOFですが、記事によればWSOF6の前に軍、警察、消防という国の機関に無料券を配布して、制限なく招待していたそうです。そのメンバーであれば同伴者を一名まで連れて観戦できるそうで、服装は制服でなくてもいいけども、切符売り場で自分がその所属メンバーであることを証明するものが必要、とのことです。
さて、私が今回この短いニュースを取り上げたのは、WSOFの経営手腕が異常なまでに優れていること、そして日米においてMMAの立ち位置が決定的に違うことが理由です。
まず何が一番優秀なのかといえば、そのチケットの配布先です。UFCでも軍人を招待しての大会を開催することが何度もありましたが、WSOFのもそれと同様です。なぜ彼らがそういうところにチケットを配るのかといえば、それは一挙両得だからです。
軍、警察、消防、これらに所属する人間は、仕事柄屈強な肉体を要求されます。そのために、所属している人間はコンバット・スポーツ経験者が多いですし、また組織のほうでもそういうスポーツを奨励しています。これは日本でも同様です。日本では警察がコンバット・スポーツ、特に柔道と繋がりが深いことは周知の事実です。これは恐らく世界中どこでもそうでしょう。
自分が知っているところではアンソニー・ペティスが消防隊員の経験がありましたし、スティペ・ミオシッチは救急隊員と消防隊員を兼ねていました。軍人で有名なのがシルバー・スターを授与された英雄ブライアン・スタンです。もうすぐ試合をするティム・ケネディもグリーン・ベレーで、この人は現役の軍人をやりながら総合格闘技に出場していました。ジェイク・エレンバーガーも海兵隊に居た経験があるそうです。TUFでは、現役警官でありながら署長に許可をもらって参戦した人もいましたね。
つまり、こういうところには将来スターになるかもしれない素質を持った人材がごろごろいます。豊富な人材はその団体の生命線となります。選手の安定供給先を確保できれば、一人のスターを担いだシステムを必要とせず、長く大会を続けることが可能になるからです。またコンバット・スポーツ経験者が多く参戦すれば、彼らの肉体的なポテンシャルは相当なものがありますから競技レベルの底上げにも繋がります。
そしてこれはもう一つ、大きな顧客層開拓に繋がります。上記のようにこれらの組織にはコンバット・スポーツ関係者が大勢います。組織からの支援を受けたアマチュア選手も多いです。これらの組織の人間は、潜在的に選手と同時にファンになる可能性がある存在なのです。彼らの経験した技術はMMAに組み込まれていますので、彼らはまったく造詣のない一般層よりもはるかにMMAに対してのめり込む可能性を有しています。そしてこれらの人たちは経済的にはそれなりに安定しています。ここでファンを開拓できれば、長期にわたって安定した収入を期待することもできるのです。
また組織の側にもメリットがあります。そこに所属する、もしくはしていた選手が活躍することで、その組織の宣伝になるからです。UFCのブライアン・スタンは軍人としての素晴らしい経歴、そして訓練された軍人らしい高潔な態度と勇敢さが何度もテレビでクローズアップされました。これによって軍に対するイメージはかなり向上したはずです。要はこれらの組織がスポーツ選手を育成するのは、そのイメージアップを計って新規入隊者の増加を期待しているのです。
なのでこれは双方にメリットがある提携です。また、こういう機関と太いパイプを持つことによって競技や団体へのイメージの向上、そして金銭がらみのトラブルなども忌避しやすくなるでしょう。社会的な地位の向上を果たせば、他国での開催や新規スポンサーの獲得、放映するネットワークの拡大なども見込めます。
MMAは出発点が極めて物騒なフリーク・ショーだったために、この地位向上とイメージの改善が欠かせませんでした。現在はスポーツとしてかなり整備されましたが、それでもいまだに危険で野蛮なスポーツというイメージは強く残っています。そのために、国や州によっては開催できないことがあったり、またメディアにおいてきつく批判されることも多々あります。
余談ですが、一番一般層に衝撃を与えるのは「金網」と「パウンド」です。金網はどうしても地下格闘技のイメージが強く、そして選手を奴隷のように見せてしまうことがあるようです。また一番拒否感の強い技はパウンドです。私の周りでMMAを見慣れていない人は全員、パウンドに強い拒否反応を示します。床と拳の間で頭がバウンドしているのを見て気持ち悪くなった、倒れた相手を殴りつけるのは殺そうとしているように見える、などです。すっかり感覚の麻痺しきった自分はそのことにすら気づきませんでした。ただ、こういう意見はとても大事なことなのだと私は思っています。
こういう経緯から、社会的信用のある組織が関わってくれるのは競技全体にとって有益です。そしてレイ・セフォーはこういうところをかなりよく把握しているな、と感じました。たった1年でこの動きができるのはちょっと普通ではありません。彼がよほどの切れ者なのか、彼の仕事仲間かスポンサーが相当に優秀なのかもしれません。
UFCは日本大会開催の時にさいたまスーパー・アリーナのあるさいたま市の市長を訪問し、開催をアピールした上に日本の幼稚園や空手道場などにGSPという超大物を送りこみ、MMAという競技とUFCという団体のイメージ向上に努め、そして行政の信用を勝ち取ろうとしました。アメリカのスポーツは、社会的地位というものの重要性を非常によく理解しています。
対して日本の団体を振り返ってみますと、歴史は長いもののこういう動きはまったくありません。柔道、剣道、相撲、空手、日本拳法、こういうものは行政と深くかかわっていますが、MMAにはそういう動きがこれっぽっちも見当たりません。なぜでしょうか?
原因は恐らく、日本のプロレス、ボクシング、キックボクシング、MMAなどの興業が、反社会的な勢力と密接に関わってきた歴史があるからでしょう。このあたりをいかにも面白おかしく取り上げた雑誌も多く、むしろそういう文化を売りにしてきた面があります。
恐らくも何も、PRIDEが消滅した理由が暴力団との関係を暴露されたからですので、間違いなく関係はあったわけです。そしてこのことは海外のメディアではよく指摘されている問題です。
UFCが2013年に日本大会を開催する前にも、海外メディアではマフィアによる妨害があるのではないかと予想されていました。大きな大会ではまだしも、UFCが継続的に日本で興行するようになれば、行政の目が届きにくい中小規模の会場で彼らが関わってくる可能性があるだろう、そしてその手法は「選手のマネージメント」を通してではないか、という指摘がFight opinionでなされていたのをこのブログでも紹介したことがあります。
UFC社長のデイナ・ホワイト自身が日本でのビジネスを反社会勢力に妨害されたことをメディアに話していましたし、MMAに限らず様々な分野で欧米企業が反社会勢力の妨害を受けてビジネスが自由にできない、という不満をよく漏らしているそうです。他国からの改善要請も出ていたような気がします(ちょっとどこで読んだか覚えてないので、間違っているかもしれません。)
なので日本のMMAは、こういう素晴らしい金脈を掘ることができないのです。某ボクシング選手の試合に、自衛隊や警察の関係者を大量に招致しまくったらそれはもう観客席が楽しいことになりそうです。試合とかどうでもいいから客席だけ映して欲しいですね。たぶん私はブルーレイディスク・レコーダーを買って永久保存するでしょう。最高のコントDVDの完成です。
ちなみにワルっぽいノリは私も否定はしませんが、それは選手個人がやっている分には構いません。しかし団体そのものがそのノリで行ってしまえば、社会的信用は自分たちの手で真っ先に壊滅させていることになります。そしてそういう団体が大半なように思います。
日本の格闘技はその大体が、昔ながらの伝統的なコンバット・スポーツのいわゆるスポ根的なノリと、不良文化のワルのノリのミックスになっているように思います。それが日本らしさといえばらしさですが、洗練されたスポーツとは程遠い感じです。
PRIDEのよかったところの一つに、武道的な緊張感と清潔感にショー・スポーツの要素をうまくミックスした雰囲気があります。それまでの泥臭い格闘技に比べて、すごく洗練された雰囲気と、どこか古い果し合いのような厳かな空気がありました。たとえその背景に暴力団やらが蠢いていたとしても、そしてランペイジの言うように過度なギミックや試合展開の強制があったとしても、それを発案した人間の優秀性は大したものです。
ちょっと横道にそれましたが、日本は行政を巻き込んだMMAの展開というものがまったくありません。それはそういう動き方を知らないということ、そして知っていたとしてもできない事情がある、というのがあるように思います。その根がどれくらい深いのかは知りません。ただこれが日本でMMAが一過性のブームになってしまった一因だと思います。社会に根を深く下ろすには、こういう活動が必須だからです。
では日本のMMA団体は何をすればいいでしょうか?私が思うに、日本で無料券を配るなら大学がいいように思います。
日本ではコンバット・スポーツ、たとえばレスリング、柔道、空手、ボクシングなどでかなり大きい部を抱えている大学はそれなりにあります。MMAはほとんどのコンバット・スポーツをバックボーンに持てますので、その対象はかなり広範囲になるはずです。こういうところに積極的に働きかけ、無料券を配って招待するのは結構効果があるんじゃないかと思います。
高校生は勉学も大変でしょうし、学校側がそういう活動を承諾しないことも多いでしょう。ただ大学ではかなり自由度があがりますし、また学生側も余暇が多く試合を見に来ることのできる時間も多いです。何より将来の進路を考えている最中でしょうから、選択肢の一つとしてのMMA選手をちらつかせるだけでも結構効果が大きいように思います。
自分の所はクリーンだから、という団体は警察、自衛隊、消防などに働きかけても面白いかもしれません。それらの組織の中に、MMAが好きだという人だって少なからずいるでしょうし、継続していけばそれなりに効果はあるように思います。また反社会的な勢力の関与を防止するのにも、大きな力を発揮することになるでしょう。
そうやって顧客層を開拓するという手段を、日本の団体ももっとやっていくといいかもしれません。いつまでも身内にチケットを売りつけるのに頼っていてもダメなような気がします。イメージと社会的信用度の向上というのは、スポンサーや新規層を獲得するのに欠かせません。私は一度キックボクシングを見に新宿フェイスに行きましたが、はっきり言って何もかもがいかつすぎです。普通のスポーツを見に来た感覚の自分は、その所在なさが凄まじかったのを覚えています。選手よりも強そうなアンチャンたちが客席を歩き回る光景は中々に新鮮でした。
イメージが悪い団体、いかにも悪いですよという雰囲気の団体に、広告を出そうと思う企業はまずありません。ただでさえ日本では格闘技イベントと反社会勢力の関係が取りざたされています。火中の栗を拾いに来る企業は、このご時世極めて少ないでしょう。日本では過去のことを踏まえれば、アメリカ以上にクリーンであることを志していかなければいけないような気がしています。
内実を知りませんので、自分の意見は素人くさいでしょうし無理を言ってるのかもしれません。ただ、私の意見がMMAを知らない人が言う「パウンド」への印象と同じものになっていればうれしい限りです。少なくとも私の目線からはこういう問題点が見えます。それは内側にいる人からは見えないものかもしれません。もしなにがしか役に立つものがあれば幸いです。
私個人の好みとしては、日本のMMAはクリーンで武道的な厳かさがあったほうがいいと思います。なぜなら、そのほうがカッコいいと思うからです。カッコいいというのは、たぶん何よりも大事なことです。格闘家の皆さんは、ぜひ思いっきりカッコつけてほしいと思います。先日ムニョスと対戦したマチダが、相手の様子を見て極めの一撃を止め、そして深々と一礼をした時のように。あれはカッコよかった。
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>床と拳の間で頭がバウンドしているのを見て~
返信削除自分もプライドでケアのパウンド見た時はドン引き+これはK-1等立ち技の興業に取って代わるような事にはならないなと思ったのですが…
今や金払ってみるのはUFC位になってしまいました
でも未だに頭がバウンドしてるのを見るのは抵抗あります
かといってパウンド禁止とかしたら打撃苦手な選手はとりあえず匍匐or猪木前進とか面白過ぎる事態になるし…
確かに屈強な公務員を招待するというのは会場の治安にも役立つし
タダ券配る以上のメリットありそうですね
ただ日本の興業は大手以外タダ券どころか選手に手売りさせてる現状ですからね
つか「大手」が存在しない…
MMAを見慣れている人でもえげつないパウンドは抵抗ある人多そうですね。ケイン・ヴェラスケスの戦いはMMAを見慣れている私の友人もちょっと放送していいのか心配と言ってました。フランスでもパウンドが足かせとなって大会開催にNGが出ていたように記憶しています。
削除公務員を招待するのはかなり得が多いです。以前日本の格闘技興業で客席での乱闘などがあったそうですが、警察関係者が来てると知ればおとなしくなるでしょうw
日本の芸能は手売り大好きですね。私はあんまり好きじゃないというか、チケットを売るのは興業主催者の仕事じゃないのかといつも思います。
>チケットを売るのは興業主催者の仕事
削除その通りです
言われるまで
「劇団の団員が営業するようなもんで仕方ないか」
と思ってましたが
そもそもプロレスと違い興業主が選手を抱えてるわけでもないのに
手売りというのは量販店がメーカーに営業をやらせる以上に歪んでますよね
そもそもプロ格闘やろうなんて
少なくとも日本ではあれな人でないと目指さないのに
そういう人にコミュ力求めるとかどんだけ理不尽なんだと
自身、少しキックを齧っていたのでジムに通いましたし、試合も見に行きました。
返信削除なんなんですかねあの厳つさ。格闘技をやる/好きというのだからそれは男らしい人達が集まるでしょうけど、それにしても男らしいとカタギじゃない感じは違いますよね。どうもあの雰囲気が苦手です。
そのせいかUFCなどの格闘家でありながらもスポーティーで明るい、健全?なイメージに憧れてしまいます。贔屓目で見ているかもしれませんが、UFC JAPANを会場で観戦した時には、日本格闘技興行独特の”あの感じ”は無かったように思います。
国内の格闘技イベントを久しく生では観戦していないので現在のことは分からないですが、国内イベントの会場もいつかはスポーティーで明るい雰囲気になって欲しいな、と感じています。
>日本格闘技興業独特の’’あの感じ’’
削除これですこれ。一番的確な表現です。私もあの感じがどうにも嫌いなんです。私もUFCをさいたまで見てましたが、すごいカラッとした雰囲気でしたよね。主催者で変わるということは、やはり発生源は主催者にあるのでしょう。
私は一消費者として、日本の興業は自分たちのナルシスティックな価値観ばかりを優先しているんじゃないかな、と思う時があります。選手は試合することだけを考えていればいいですが、大会主催者は客のことを最優先にするべきです。それはたとえば会場の使いやすさ、椅子などの設備の充実、音響の加減、見やすい会場設営、スタッフの質、チケット価格の適正さ、事前の広報や会場での演出等です。常に初めて来た客を想定しているべきだと思います。そういうところに目が届いてないように思います。
自分はジャンル問わずショーにおいて、一番優先度が高いのは椅子だと思いました。パイプ椅子で観覧できる限界時間はかなり短いです。設備が悪い場合には、なるべく無駄を省いて短い興業にする方が私は好きです。
パウンドについてはUFCだと肘が有りで流血しやすいので
返信削除余計に凄惨なイメージを与えるのかもしれません。
日本のZSTという団体はZSTルールという
顔面へのパウンド禁止で、代わりに相手を足ではさむ
クローズドガードも禁止というユニークなルールで試合をしてますね。
スカパーの無料期間中で試合を観てみましたが寝技が
スピーディな関節の取り合いメインになる独特の展開で
結構楽しく観れました。
MMA観戦の入門としても向いてそうな感じです。
流血はもまた拒否反応の強い要素ですよね。マットが血まみれのままやるのは私は嫌いじゃないですが、たぶんあれはもっと綺麗にした方がいいでしょうね。衛生面でも映像的にも。
削除ZSTは面白いことを考えているんですね。そうやってルールによって試合を白熱させようとする努力はすごくいいと思いますし、選手側も団体を選ぶ際の基準ができていいかもしれません。今度機会があったら見てみようかと思います。
以前、地元に愛知県を拠点にする某金網総合格闘技イベ ントが来た際に観戦に行ったのですが、某大阪を拠点にする空手団体の選手が出場していて、観客席にいたその団体の関係者らしき人物の指示というか野次が余りに酷くて、閉口した事があります。
返信削除ひたすら「殺せ!」「いてこましたれ!(※関西弁でボコボコにするみたいな意味です)」等を喚きちらしていました。全く戦術的な意味が無い上に、対戦相手への敬意も皆無で、酷く不愉快な気持ちになったものです。
昔からこの空手団体の野次は酷く、人づてに聞いた話ですが、90年代に活躍した某黒人キック王者にも酷い野次を飛ばしていたそうです。もっとも、憤慨したその選手に「お前がリングに上がってこい!」と言われたら黙りこんだらしいですが。
ああいう光景を初見の女性客や家族連れが見れば、リピーターになる可能性は低いでしょう。それ以前に件の空手団体も少年部を持ち、当該の人物も普段は人を指導する立場にあるはずです。主催者側も選手側も、自らの言動を社会的良識に照らし合わせて考えていただきたいものです。
それはひどい。いてこましたれまでは許しますが、殺せはダメですね。日本の運動系の指導者でまともな人もいるんでしょうが、結構な割合で「お前は人を指導する立場に立ったらダメだろう」というのを見かけてきました。同様の問題は野球の桑田選手が指摘していましたね。特に暴力を扱うスポーツの指導者がそれでは犯罪者を育成しているようなものです。
削除ちなみに私が過去に言ったヤジ(歓声)を思い出しましたが、一番多かったのが「やめてー!」でした。応援している選手がいつも負けているんでしょうか。よくわかりません。でもたぶん一番言ってます。どこかの会場で片方の選手が押されている時「やめてー!」という声が聞こえたら私の可能性があります。