殴られかけた詳細について語る。
MMAjunkie.comより
画像はUFC公式より
あと4分の1秒遅かったら、チェール･ソネンはファンに
殴られた最初のUFCファイターになっていたかもしれない。
稲妻のような反射神経を持った警備員がいなかったら、
ソネン（MMA28勝12敗1分、UFC6勝5敗）は来週のUFC
159に目の周りに黒いアザをつけて登場していたかもし
れない、彼はそこでチャンプのジョン･ジョーンズ（MMA
16勝1敗、UFC10勝1敗）と対戦する、ニューアークは
N.J's プルデンシャル・センターでのことだ。
ソネンは先週末、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント
センターで行われたジ・アルティメットファイター17ファイナ
ルにいたが、そのときブラジルから来た男性ファンが彼を
スタンドに呼び寄せた、デイナ・ホワイトは午前中にカリフォ
ルニアのサン･ホセにあるHPパビリオンで土曜日に行われ
るUFConFOX7のためのプレス・カンファレンスで中継をして
いた。
ソネンはその男に殴られるためだけにスタンドを越えて
いった、その男は「もみくちゃにされてアリーナの階段を
引きずり上げられていった」が、その間ライトヘビー級
コンテンダーをずっと罵り続けていた、とホワイトは言った。
「ああいったことはよく起こるかのように非常に素早かった。」
とソネンは本日のMMAjnkie.comとのインタビューで語った。
「私は数人のファンと雑談していたが、一人の紳士が私に
接触し始めた。究極的に言えば、それが誘因になった。」
「私が思うにファンは自分がしたいことを何だってできる。
彼らはヤジることができるし、ファンはブーイングもできる
だろう、だが彼らはタッチすることはできない。しかしそれが
私に起きてしまった。私もまたファンとして歓声を上げること
はできる、だが触ることはできない。もしファンでありたい
のなら、チケットを購入し、自分が持ちたいあらゆるエネル
ギーを持つことが出来る。それがポジティブであろうとネガ
ティブであろうとだ。そして今回のケースではそれはネガティ
ブだったし、彼は少し遠すぎるところに行ってしまった。」
彼が言葉のジャブを投げ込んでどんどん有名になっていく間
ずっと、ソネンは大量のブーイングを浴びてきた、しかし彼は
これまで肉体的に接触してきたファンはいなかったと言った。
「それは本当にかなり興味深かった。」とソネンは言った。「彼は
パンチが届く直前に、文字通り4分の1秒で取り押さえられて
しまった。私は、カヤという名前のジェントルマンが踏み込んで
来て取り押さえられる前のわずか一瞬を見ただけだった。」
ソネンは、しかし、もし警備員があと少し遅かったとしても
彼が反撃されることはなかっただろうと言った。
「私たちは高度に規制され、正式に承認された試合の中で
のみ競っている。」と彼は言った。「私はそういう事のファン
ではないが、もし彼が接触していたら、私はもう片方の頬を
差し出し、そして歩き去っていただろう。私は間違いなく彼と
事を構えることはなかっただろう。」
「その男は完璧にナイスガイのように見えた。彼はアンデウ
ソン・シウバのファンだった。彼は言語的にアンデウソン･シ
ウバを支援しようとした。それが身体的なものに変化した
ために、そうだ、それは驚きだった。だが事そこに至るまで、
彼は自分のお気に入りのファイターへの情熱を持った男
なように見えただけだった。」
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ソネンさん、あわやアンデウソンファンに殴られかけると
いう事件でした。
トラッシュ･トーカーとして有名なソネンさんですが、その
口撃によってこれまで多くのファイターを激昂させ、そして
多くのファンを怒らせ、また魅了してきました。
ソネンさんはレスラーのためMMAだけでなくプロレスにも
精通しており、そのキャラ作りやトーク技術はプロレスから
学んだところが多く見られます。
しかしショー･プロレスと違い、スポーツでその演出を
すると演出とは思わず本気にする人というのはやはり
一定数います。もちろん本人が「これはキャラです」と
ネタばらしをするわけにもいきませんから、真に受けられ
たらそれは本人の技術不足と言うしかありません。
私は挑発行為は嫌いですが、ソネンさんのはあくまでも
試合に注目を集めてMMAそのものの人気を高めようと
いう目的が感じられますし、発言するときもきちんと演技
し内容もユーモアに富んでいると思いますので、彼に
対しては好意的に見ています。自分に有利に運ぶための
トラッシュ･トークではない、ということですね。
しかし近年では色んな選手がソネンさんの素をばらし、
またソネンさん自身もキャラは維持しながらも解説や
講座で極めて真面目で素晴らしい発言などもしている
ことから、彼のキャラは定着しすっかり受け入れられて
いるようなところがありました。もはや誰一人として彼が
ギャングだなどということは信じていない状態でした。
ところが、そのような土壌が出来て初めて彼に殴りか
かる客が現れたというのはソネンさんも言うように
非常に興味深いところです。もし殴りかかるなら、
それこそアンデウソン戦前であるほうが自然だと自分も
思うからです。
今回は幸いにも殴られなかったソネンさんですが、もし
殴られたら反対側の頬を差し出すのみ、プロであるから
決して反撃はしないとのこと。これはプロ意識の高さを
窺わせる素晴らしい意見ですね。プロの拳は凶器その
ものですから、下手に反撃をしたら殺してしまいかねない
ので、悔しいけれども我慢が必要になります。聖書を
引用してその心構えを説くあたりがさすがですね。
というわけで、ファンはヤジを飛ばそうがブーイングしよう
が罵ろうが構わないが、お触りは厳禁ですよというソネン
さんが語るファンとしての心構えでした。
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