2013年7月1日月曜日

ジョニー・ヘンドリクス、GSPをテイクダウンできると語る

ジョニー・ヘンドリクスは言う、UFCウェルター級王者ジョルジュ・サン・ピエールとは何かを彼は「正確に」知っていると、そして彼は今秋のUFC167メイン・イベントでチャンピオンの化けの皮を剥
ぐつもりでいる。



MMAmaniaより
画像はGeorges St-Pierre - Official UFC® Fighter Profile | UFC 
® - Fighter Galleryより

「私はジョルジュとは何なのかを正確に把握している。彼はジャブ野郎でありテイクダウン野郎だ、彼は可能な限り長時間相手の上に乗ろうとするし、可能な限り時間を巧く使おうとするし、できる限り早く相手を疲れさせようとする。それがジョルジュだ。一方私はといえば、君はわからないだろ。私はノックアウトしようとするのか?私はテイクダウンしようとするのか?私は相手を下がらせようとするのか?ってね。私がジョルジュをテイクダウンできるのがわかってるし、彼を足から引き剥がしつづけることができるのもわかってるんだ。」

--アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)ウェルター級No.1コンテンダーは彼の次の対戦相手であり、長年170ポンドの主役であったジョルジュ・サン・ピエールのファイティング・スタイルを分析した、AXS TVの「Inside MMA」におけるインタビューでのことだ。ヘンドリクスはラスベガスで2013年11月16日に開催されるUFC167のメイン・イベントで「ラッシュ」と出会う。ケージのドアが一度閉まれば、サン・ピエールがしようとすることには何の驚きもない。ヘンドリクスは思う、サン・ピエールは過去の試合同様、同じような戦略を持ち込み、実践しようとするだろう、そのフランス系カナダ人は慎重に打撃を組み立てる、テイクダウンの距離とグラウンドでのポジション支配を維持することによってだ。ヘンドリクスはサン・ピエールと彼のファイトではそうなるとは思わないし、自分のほうが王者よりもヤバイ奴だと内心感じている、というのも彼のファイティング・スタイルは遥かに予測不能だからだ。29歳の彼は5ヵ月以内に迫った人生最大の試合にかなりの自信を持っている、そしてサン・ピエールをノック・アウトし王座から引き摺り下ろすと本当に信じている。
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GSPとの対戦を控えたヘンドリックスによるGSP分析でした。分析というほどでもないですね。記事にもあるとおり、ケージでGSPがやることはタモリ倶楽部並に毎度おなじみです。

ただ、GSPのスタイルはシンプルで、ワンパターンであるからこそ破りにくいものです。GSPは同じ戦略を、テイクダウンによるプレッシャーとそこからのグラウンドによる削りで、全員に通用するように調整してくるからです。わかってはいるけれどもどうしようもない、というものです。

しかしヘンドリクスはレスリング・エリートであり、自身もまたMMAレスリングに置いてかなりのスキルを持っています。加えて、ヘンドリクスはフィジカル、特に瞬発力とバネに秀でているため、GSPのタックルを切れる可能性はかなりあります。タックルを切るのに最も必要なのは瞬発力です。それはジョゼ・アルドやジュニオール・ドス・サントスの体の使い方を見ていれば間違いないと思われます。

それに加えて、ただテイクダウンを防ぐだけではなくなんとあのテイクダウンの鬼を逆に「テイクダウンできる」と語っています。あのGSPがタックルを取られてグラウンドで支配されるなんてことは想像したこともありませんが、それができるとヘンドリクスは自信満々です。可能であれば是非とも見てみたいシーンではあります。ちなみに同階級で現在急上昇中のマット・ブラウンは、ヘンドリクスがGSPにレスリングで勝つことは「さすがにないだろう」と語っています。

また、ヘンドリクスのレフトハンドが炸裂するかどうかも大きなポイントです。ヘンドリクスはボクシングほどに斜に構えない、前に突進しやすい足の位置と体の向きで屈みながらステップインし、相手が想像する以上の飛距離を持つ左ストレートを打ち込んでKOを量産しています。KOされた選手は一様に届くと思っていない反応でした。KOされなかったコンディットも、やはり桁違いの速度と長い距離の踏み込みで後ろに逃げそこない、何度か被弾を許しています。あの打撃、ステップインにGSPがどう対処するのかが気になるところです。

自分の予想としては、たぶんGSPはこれまでの選手のように下がったりしないと思っています。ヘンドリクスの突進にカウンタータックルを合わせてくると思います。このときにどうなるのか、GSPがタックルに入れないほどの速さで踏み込めるか、それともGSPの神がかり的なタイミングの高速タックルでヘンドリクスが転がされるか、それともタックルを織り込んだヘンドリクスが「第三の選択肢」を持っているのか-。恐らくGSPにとって、過去最大の敵となるでしょう。まだ試合まで間があります、二人が互いに研究し、どういう戦略を選択するのかに注目です。

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