2013年10月15日火曜日

ジョン・フィッチ、「トキーニョお断り」と先手を打つ

MMAクイック・クオート:ジョン・フィッチはホジマール・パルハレスとの対戦を「お断り」するだろう



MMA maniaより

ホジマール・パルハレスはこの星で最も危険なサブミッション・アーティストの一人と考えられているかもしれない。だが時として、その評判はファイターが彼と対戦することを快く思わないということを意味する。ジョン・フィッチもそういう男の一人と考えていい。

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「それは再犯だった。」とフィッチは言った。「サブミッションを長く極めすぎている、特にああいう関節を極めるやつをね。それは誰かのキャリアを終わらせてしまうかもしれないということなんだ。私はそれが正しい行動だったと思う(彼をリリースしたこと)。私は個人的に、そういう理由から(パルハレスと)一緒の試合は受けないだろうね。一回はやるかもしれない、だが二度とはやらない。私は正直に言って彼とは絶対に対戦すらしないだろう。もし彼が相手を長く極めすぎてきた歴史をそれほど長く持っているのなら、彼のキャリアはたぶんもう終わっているんだ、なぜならその問題のために、誰も彼と試合やグラップリング・マッチをしないだろうからだ。それは私のキャリアにおいて、私が試合を断った初めての時となるだろうね。」

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ジョン・フィッチは最近元MMA Mania担当記者のブライアン・ヘミンガーと共に話し、そのホジマール・パルハレスのマイク・ピアースへのサブミッション勝利の話になった。パルハレスはヒール・フックに入るのにたったの31秒しか必要としなかったし、ピアースに絶叫をあげさせて彼はタップ・アウトした。それはそのブラジル人に「サブミッション・オブ・ザ・ナイト」の栄誉を与えるはずだった、もし彼がタップとレフェリーの制止後までその足関節をお上手に極めなければ、の話だ。より不味いのが、彼が論争の中心になるのはそれが初めてではなかったということだ。彼がトーマス・ドゥロウルとニュージャージーで対戦した時も彼は同じことをした、そこでは彼はニュージャージー州アスレティック・コントロール・ボード(NJSACB)から出場停止処分を受け、アブダビ・コンバット・クラブ・ワールド・チャンピオンシップのサブミッション・グラップリング・マッチにおいても同様だ。パルハレスは彼の無実を主張し続け、自分は卑劣な選手ではなく彼の対戦相手を負傷させるつもりはないとした。ジョン・フィッチ、ミックスド・マーシャル・アーツ(MMA)の世界で最もタフな選手の一人という評価を持つ彼が、もしオファーをされたらパルハレスとの試合は受けないだろうと公に主張したことはとても示唆に富んでいる。それはパルハレスが彼の対戦相手を怪我させようとしているかどうかの問題ではないのだ。彼の悪評が彼のスポーツ内に知れ渡ってしまった以上、もうすでに手遅れだ。

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というわけで現在WSOFに参戦中のジョン・フィッチから「お断りします」のメッセージでした。さすがフィッチさん、やることが手堅い!

ホジマールはUFCを追放されましたが、その後ベラトールは機先を制して「おまえはいらん」と公言していました。彼の行く先はどこになるのかと噂されている中、WSOFに所属していて彼と同階級のジョン・フィッチは自分と対戦する可能性を察知したのでしょう、まだ誰も言っていないうちから「パルハレスお断り」の看板を掲げました。こういう隙のない立ち回りがフィッチさんの強さの源です。UFCからリリースされた後の初戦でいきなりチョークで一本負けしてただでさえ厳しいのに、さらにパルハレスと対戦させられて致命的な怪我でもした日にはそりゃあもうやってられませんので、フィッチの対応は当然と言ったところでしょう。

フィッチが言う通り、これはもうトキーニョがどういうつもりかなんて関係ない話なのです。彼はサブミッションを放さないし、これまでも大勢の人間をすでに負傷させてきた、もうその事実だけ十分なのです。彼にやられたマイク・ピアースは半年というかなり長期のメディカル・サスペンションを受けてしまいました。彼は現在MRIで怪我の様子を診察中で、対戦相手だったサディストゴリラのことは思い出したくもない、早くおうちに帰して!とすっかり意気消沈していました。

サブミッションを長く極めすぎるのはキャリアを終了させる可能性を孕んでいます。そしてトキーニョはキャリアを終わらせる可能性がある選手だという評判がすでに格闘技界には完全に行きわたりました。つまり、もうトキーニョのキャリアは終わったのです。彼を受け入れる場所は恐らくもうないでしょう。今後は硬く締まりすぎた瓶の蓋を腋の下に挟んで開ける仕事しか残されていません。

しかし瓶の蓋脇開け職人ことトキーニョはこの期に及んでまだ自分の首を絞めたりないのか、わざわざ動画をネットにあげてピアースとレフェリーが悪いのだとほざいたりしています。もう彼のキャリアは白目を剥いて涎を垂らし、力が抜けてだらんとしちゃってるんですがサブミッションの鬼としてはまだ足りないようです。彼のキャリアが失禁して床を汚し、首が引っこ抜けてサッカーのボールになるまで自分の首を放すつもりはなさそうです。そりゃスポーツ心理学者も役に立ちませんし、ブスタマンチさんが疲れ果てるのも当然のことだったわけです。

先日岡見勇信がWSOFと正式に契約したという喜ばしいニュースがありましたが、それに続いて「我々はホジマールを歓迎する」というメッセージをWSOFがツイートしたらフィッチさんがどういうリアクションをするのかはちょっと興味があります。でもさすがにそれはないでしょう。格闘技界の賢者ことジョン・フィッチがいち早く対戦拒否を表明したことは、多少なりとも今後のトキーニョの行く末に影響を与えそうです。格闘技で他の選手は敵ですが、同時に一緒の業界で仕事をする仲間でもあります。相手選手を敵と見なして、玩具のように破壊して悪びれない人間はMMA全体に仇を成す業界の敵となるのです。トキーニョ自慢のサブミッションが、業界すべてを敵に回しても極めることができるか見ものです。

選手は一人一人が、その所属するスポーツの看板を背負っています。それに泥を塗る人間には、瓶の蓋をわきの下で開けるような仕事しか残されてはいないのです。

2 件のコメント:

  1.  何が悲しいかと言えば彼の師匠であったブスタマンチはかつてマットリンドランドとUFCミドル級タイトルマッチにおいてアームバーを極めたのにリンドランドがタップする ブスタマンチ放す リンドランドごねる レフェリー続行させる おまけにリンドランドがトップポジションの体勢で。 最後はパンチでしばきあげた上でギロチンを極めるという最高にカッコいいフィニッシュだったんですが、タップしたらすぐにギロチンを解除していたのが印象的でした。

     トキーニョは師匠からなにも学ばなかったということですかね。
    いまとなっては岡見対トキーニョが流れてよかったですよ。

     

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    1. ブスタマンチさん超カッコいいですね!いかにも「柔術マスター」という感じです。トキーニョは技術は学んでも、そういう美学はなんら学ばなかったんでしょうね。

      ほんと岡見さんは試合しなくてよかったと思います。たぶん負けはしなかったと思いますが、それでもかなりリスクのある相手です。

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