2014年10月6日月曜日

UFC日本大会2014 感想と分析part3 堀口、田中他

大分遅れましたが、UFC日本大会のその他の試合の寸評です。以下は個人的な意見ですので参考程度にどうぞ。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  Kyoji Horiguchi lays down a number of punches on Jon Delos Reyes in their flyweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

画像はUFC Japan 2014の大会フォトギャラリー | UFC ® - Mediaより

フライ級 5分3R
WIN 堀口恭司 vs ジョン・デロス・レイエス
(1R パウンドによるTKO)

毒針一撃!狂蜂、神速の機動力

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  Kyoji Horiguchi punches Jon Delos Reyes in their flyweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

狂蜂がデロスの横を走り抜けると、そのままデロスの腰は砕けて倒れ込んだ。デロスはローを蹴った直後であり、本来ならば堀口は彼に正対しているはずだ。だがローを捌いた後、なぜか堀口はデロスに対して横を向いて走り抜けていった。

スローを見直して愕然とした。堀口はローの打ち終わりを狙って左フックを打ち込んだ後、そのまま体を回転させて真横に抜けて距離を取ろうとしていたのだ。こんな離脱の仕方を私は過去に見た記憶が無い。通り魔がすれ違いざまに刺したかのようだ。

その後は言うまでもない。蜂の毒が回ったデロスの体は自由を失いかけていた。そこに蜂が動かなくなるまで針を突き立てつづけたのだ。師匠譲りの暴力的なパウンドを叩き込んだところで試合はあっさり終わった。圧勝だった。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  The referee calls a technical knockout by stopping the fight early from Kyoji Horiguchi's punches on Jon Delos Reyes in their flyweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

この試合を見て、堀口から王座到達の気配を感じない者がいただろうか?堀口は今、最も王座を獲れる可能性がある日本人の一人だろうと思う。神速、圧倒的火力、剛力、胆力と全てが若さに反してあまりにも充実している。これからまだ伸びるのだと考えれば、期待せずにはいられない。

ただ欲を言えば、もう少し上位の選手が良かっただろう。圧勝なのは嬉しいが、ある程度知名度があり実力が把握できている選手でなければ、その真の実力を測りかねるからだ。

日本大会でこの勝ち方が出来るあたり、運もあるし何よりも華がある。伝統派空手をベースに持った疾風のようなフットワーク、その合間に放たれる強力な突きと蹴りは他の空手ベースの選手と比較してもかなり優れているように見える。フライ級という最軽量の階級であることも合わさって、あまりのスピードに目がついていかないほどだ。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Kyoji Horiguchi throws a kick at Jon Delos Reyes in their flyweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

次の試合は間違いなく名のある相手が来るだろう。いよいよ堀口の真価が問われるときがくる。だが今の堀口からは、それも容易く突破してくれそうな期待感が漂っているように思う。打撃では上位陣にも引けを取らないだろうが、打撃とタックルを織り交ぜてくる現王者のようなタイプを相手にどれくらい対抗できるのかが気になるところだ。

今から次戦が楽しみで仕方がない。金網を縦横無尽に駆け抜けるこの空手キッドは、日本のMMAファンが待ち望んでいた「ファンタジスタ」となりうる超新星だ。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Kyoji Horiguchi celebrates his win over  Jon Delos Reyes in their flyweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)


バンタム級 5分3R
WIN カン・ギョンホ vs 田中路教
(スプリット・デシジョンによる判定勝利)

あと一歩及ばず!田中母国で無念の判定負け

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Kyung Ho Kang throws a kick on Michinori Tanaka in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

解説者は「気合の入った顔」と言った。ただ自分には、少し気負って入り込みすぎているように感じていた。

果たして、田中は開始直後にカンの強烈な右フック、そして事故のバッティングを受けてわずかに効いてしまった。これがないだけで、田中が勝利していた確率はかなり上がっていたように思う。若さが故か、田中の気合が空回りする形となってしまった。

その後バックを取られてチョークを狙われ続けたが、持ち前の驚異的な体の強さと技術で脱出し、壮絶なポジションの奪い合いを続ける展開となった。田中は蛇のような粘り強く柔らかい体で何度もサブミッションをすり抜け、カンは見るからに力のありそうな体躯で田中を無理やり捻り潰そうとする。二人は最後まで白熱した争いを続け、とうとう判定にまでもつれ込んだ。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Kyung Ho Kang   looks to flip Michinori Tanaka in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

判定はスプリットでカン勝利、田中は母国日本での勝利を逃す結果となった。

判定に関してはかなり微妙ではあるが、自分はカン勝利で不満はない。TDは田中のほうが多かったが、サブミッション・アテンプトが同じ数くらいカンについている。1Rカン、2R田中として、3Rをどう見るかだろう。残り2分くらいで打撃戦になったが、ここでジャブの差し合いで細かく被弾したこと、その後にバックを取られたのがかなり痛かった。あそこで上になって少しでも殴れたら結果は変わっていたように思う。

グラウンドの技術とスタミナならば田中のほうが優れていたと感じた。ただ打撃でリーチ差もあって若干劣勢だったことと、相手のガチャガチャとした早いペースに合わせすぎてしまったように思う。落ち着いて戦えば、田中はすんなりと勝っていたのではないかと思った。そういう意味でも非常に勿体なく感じた試合だった。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Kyung Ho Kang throws  a punch on Michinori Tanaka in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

だが収穫もあった。フィジカルの強いカンを相手に田中がまったく負けていなかったことだ。その力強さには目を見張るものがある。今の若さでこれだけ強いのならば、打撃次第だがあと数年でランキング上位に入る可能性は十分だ。

圧巻だったのはバックを取られて足をロックされた状態で、体を反転させて上を取り返した時だ。以前の試合でも田中選手はブリッジのような形でぬるりと不利な体勢から抜けていたが、全身筋肉の塊のような動きはやはり爬虫類を連想させるものがある。

惜しくも敗れはしたが、実力的には全く遜色が無かったと思う。どちらかといえば序盤に少し気負いすぎた事、終盤に熱くなりすぎた事などのメンタル面の問題で負けたように感じた。だが今後の試合にも十分期待できるだけの実力を見せてくれたように思う。まだ若い、決して焦るような敗北ではないと思う。

彼もまた、ベルトに肉薄できる可能性を持った素晴らしい日本人選手の一人なのは間違いない。カン・ギョンホもまたいい選手だったので、二人でこれからこの階級を大いに盛り上げていって欲しいと思う。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Kyung Ho Kang celebrates his win over Michinori Tanaka  in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)


バンタム級 5分3R
WIN 金原正徳 vs アレックス・カサレス
(3R ユナニマス・デシジョンによる判定勝利)

悲願達成!金原、UFC初参戦でランカーを完全撃破

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  Alex Caceres and Masanori Kanehara exchange a fury of punches in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

名前を呼ばれたときの金原の表情は、一体何という形容詞がつくのだろうか?うっとりとした眠そうな目からは、やる気があるのかないのか全く判別がつかない。殺気や闘志ではなく、どこか夢見心地という感じだ。だがその顔は全てを覚悟し、全てを出し切る決意をした悟りの表情だったのかもしれない。

この大会で、恐らく一番感動したのはこの試合だろう。私は金原正徳という男の実力を過小評価していたことを白状したい。嬉しいことに、金原選手は自分の想像を遥かに超えて強かった。

40戦という圧倒的なキャリアは伊達ではなかった。比較的若くトリッキーなカサレスに一切惑わされることなく、金原は着実にポイントを稼いで優位に立った。

特に感動したのがディフェンスの手堅さだ。どの局面でも気を抜かず、常に相手をよく見て冷静に捌いていく。アップライト気味の構えで小刻みに足を踏みながら、相手の出方を窺って機敏に動いて距離を取る。ガードが緩む時は一秒としてないのだ。グラウンドでも相手の大味なサブミッション・トライをしっかりと防ぎ、完全に抑えてからすぐに攻めに切り替えていく。見ていて安心できる戦い方で、その動きは彼の経験がどれほど豊富なのかをヒシヒシと感じさせてくれた。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Alex Caceres throws a punch at Masanori Kanehara in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

試合の組み立ても素晴らしかった。1R、際の攻防で相手の攻めにひるまず全力で打ち返してほぼダウンという状況まで追い込み、2Rはバックを取ってほとんど最後まで離さずに攻め続けた。この時点で金原の判定勝利は確定していたのだ。3Rは攻め疲れと、窮地に立たされて打って出てきたカサレスの攻めに少し打撃で効かされる場面もあった。だがここで下がったら押し込まれるというところで必ず前に出て反撃を当て、カサレスにあともう一歩を踏み込ませないで勝利を死守した。辛いところでこらえて反撃できるあたり、まさに戦いの呼吸を知り尽くしているという印象だ。

カサレスに負けるだろうと思っていた自分は、1Rのラッシュで度肝を抜かれ、2Rには極まるかどうかとハラハラし、3Rは頼む!何とかしのいでくれと祈りながら観戦していた。だが通してみれば、金原の貫録勝ちという内容だった。本当にいい試合だったと思う。

金原は試合前にカサレスを見て、「怖さを感じない」とバッサリ切って捨てていたが、それはハッタリや驕りではなく、彼我の実力差を正確に計算しての答えだったのだ。金原は格闘技への誠実さ、分析力、熱量など、頭脳とメンタル面が非常に優れているように思う。こういう頭と心をフル稼働させて取り組む選手はとても好きだ。その理知的なMMAへのアプローチというのは地味かもしれないが、何よりも大事なものだと思うからだ。

とにかく隙あらば細かくでも攻め続け、相手が勝負を賭けてきたら真正面から受け止めて押し返す。理想的なオールラウンダーで、どの局面でも平均点以上に闘える。当たり前のことを当たり前にできるというのがどれほどに強いのか、この試合で痛感させられた。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  Masanori Kanehara lands punches on Alex Caceres in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

まだ31歳と年齢的も決して遅すぎはしない。カサレスに勝てるのであれば、その実力はもう疑いようがないだろう。念願の舞台で素晴らしい勝利を飾った金原は、観客に大きな感動を与えてくれた。是非とも次戦も、その経験を活かした老獪な試合運びで勝利してほしいと思っている。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Masanori Kanehara celebrates his win over Alex Caceres in their bantamweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)


フェザー級5分3R
WIN 菊野克紀 vs サム・シシリア
(2R リアネイキッド・チョーク)

沖縄拳法完成なるか?階級変更大成功の見事な一本勝ち

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  Katsunori Kikuno lands a punch on Sam Sicilia  in their featherweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

やはり、菊野の強みは強靭なフィジカルを担保にしたグラップリングではないかと改めて感じた試合だった。パンチをまとめて効かせた後にバックを取り、そのままチョークでサム・シシリアを極めて菊野はフェザー初勝利を飾った。

階級を落としてリーチ差を解消することでかなり試合が楽になった印象だ。ファーガソンはライトでも特に大きい方だったので、それと比較すればリーチ、一撃の重さ共に相当負荷が減ったように思う。

1Rは互いに有効打を当てていった。シシリアはローや顔面へのパンチ、菊野はローとミドルをよく当てた。特に蹴りは走っており、これを細かく当てることでシシリアはかなり戦いづらくなったようだ。ローもさることながら、キレのあるミドルを脇腹に受けてからシシリアは露骨に動きが悪くなり、ガードも下がりがちになっていたように思う。シシリアの脇腹ははっきりとわかるほどに赤くなっていた。シシリアは2Rに入ると蓄積ダメージでハンドスピードが大分落ちており、笑みを浴びせかけて迫る菊野に精神的にもかなり気圧されていたように思う。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Katsunori Kikuno throws a  kick on Sam Sicilia in their featherweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

一方で菊野も1Rは被弾が多かった。ローも貰っていたし、顔面にもフックやストレートのビッグヒットをいくつか貰い、最後に受けたフックでぐらついてもいた。蹴りが功を奏して優位に立ったが、やはり根本的な問題は解決していない、と感じている。ガードを上げないスタイルで、シシリアを相手にこれだけ被弾してしまうのならば、やはり上位陣とは戦えないように思う。打たれ強くある程度耐えられるので、それまでに足や腹を効かせてしまえば勝てる可能性はあるが、博打の要素は否めない。

狙いとしては、アンデウソン・シウバと同じなのかと推測している。ガードを下げて顔面を狙わせて、そこを交わしてカウンターというのが理想なのではないだろうか。ただリーチにそこまで分があるわけではないので、そのスタイルをやるならばすこし被弾が多いようにも思う。

特に突きで入るときに顔を下げて相手を見ずに入る癖があるように思う。この飛び込みに合わせてシシリアは何度もフックを打ち込んだ。顎を引いていたのでそこまで効かなかったが、見えていない状態なので怖いところがある。また下がる時にガードをせずに離脱をすることが多く、ここで逃げ損ねて被弾するケースはファーガソン戦でも見られていた。やはり普段はガードが無い、見て反応してからガードを上げるというのはあまり効率的ではないように感じてしまう。

しかしメンタルは素晴らしかった。母国での試合は気負いがちなものだが、とてもリラックス、というよりはもはや快楽すら感じているような表情だった。シシリアにいいのを被弾するたびに微笑み、笑みを浴びせかけて独特の構えで迫る菊野にシシリアは相当ペースを乱されていたように思う。何度かいらついて挑発をしていたシシリアだが、まんまと術中に嵌った形だ。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20: Katsunori Kikuno lands a low kick on Sam Sicilia in their featherweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

そして以前から感じていたが、やはり空手家菊野の最大の武器はグラップリングではないだろうか?組んでからの強さはかなり秀でているように感じた。顎が入った状態でチョークを仕掛け、さすがにこれは極まらないかと思っていたら、体を捩ってするりと腕を巻き付け、あっという間に極めてしまった。これが出来るならばTDをもっと積極的に仕掛けてもいいように思う。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  Katsunori Kikuno submits Sam Sicilia for the victory in their featherweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

母国で見事な勝利を飾った菊野は、これでフェザー級でより優位に戦えることを証明した。個人的にはやはり上位陣とやると打撃で危機に陥るのではないかと思う。組み主体の選手やってどうなるかも未知数だ。だが沖縄拳法を有効に使って勝利したのもまた事実だ。その独特のスタイルと実験的な取組には価値があると思うので、是非ともこれからも理論を実践し、MMAに新しい風を持ち込んでほしいと思っている。

SAITAMA, JAPAN - SEPTEMBER 20:  Katsunori Kikuno celebrates his win over Sam Sicilia  in their featherweight bout during the UFC Fight Night event inside the Saitama Arena on September 20, 2014 in Saitama, Japan. (Photo by Mitch Viquez/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

22 件のコメント:

  1. 日本大会を見て改めて思いましたが、同じ空手でも堀口選手と菊野選手は全く違うスタイルですね
    ヒット&アウェイ主体の選手と打ち合い上等の選手って感じです
    見てて面白いのは菊野選手ですが、危なっかしくも感じますw

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    1. 伝統派空手はグンネル、リョート、堀口等が代表的ないわゆる空手スタイルですね。菊野選手はガードが低いだけで、足自体はかなり使うんですよね。ボディワークをほぼ使わないのが特徴的です。

      菊野選手は自分も見てて怖いですw上位陣とやるとやっぱりKOされそうな気がするんですが果たしてどうなるでしょうか・・・。アンデウソンさんと同じ、顔面を狙わせて避ける技術だと思うんですよね。

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  2. フライ級は層が薄く更に階級に見合わない打撃というアドバンテージがあるので本当に堀口は王者になれるかもしれませんね
    確かにあの打撃や当て勘は師匠譲りですね
    ただ王者とやるにあたっては未知数のスタミナがどこまであるのかが気になります
    運足と一緒に放つからこそあの破壊力があるかと思いますが、逆に言うとスタミナが切れた瞬間威力も半減するという事になりますので

    金原の試合は本当現代MMAのお手本という感じでした
    しかも3Rには拳を痛めていたというのだから驚きです

    そういえばプライド時代はミドルは蹴り足を取られやすいのでMMAにおいては多用出来る技ではないと言われてましたが、今は取られてからの技術も進んでそこまでハイリスクな技ではなくなりましたよね
    それどころか攻め手の多いMMAにおいてはキックボクシング以上にミドルは防御も我慢もし辛いですよね
    逆にフルコンルールでは三日月蹴りは相当中足を作らないと怖くて蹴り込めないという逆転現象が

    本当が多くてすいません
    でもタイトルに絡む試合がないのであまり期待してませんでしたが、蓋を開けてみたら本当にいい興行でした

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    1. 自分も同じ言葉を何回も使う傾向にあるので本当を何回使っても全然かまいませんwなんかリズムを作ろうと思うとそうなっちゃうんですよね。

      フライにしては堀口選手の打撃は火力ありますよね。ご指摘通り、フットワークを使って勢いと体重を拳にがっちりと載せてる感じです。先日グンナー・ネルソンがリック・ストーリーとやりましたが、スタミナ切れでグダついてからパンチに全然キレがなくなっていました。ああなる可能性は確かにありそうです。塩漬けなどにどれくらい対抗できるかが気になるところです。漬けられてスタミナを奪われたら、あの足も死んでしまいそうな気がします。

      金原さん怪我してたんですね。全然慌てていなかったので気づきませんでした。恐ろしい精神力です。

      皆蹴り足取られても倒れないですし、倒れてもすぐに立っちゃいますよね。ベンヘンがエドガーに蹴り足を取られた状態で逆にいい打撃を打ってた時にはどんなバランス感覚してんだと度肝を抜かれましたw今はボディへのミドルが猛威を振るっている時代ですね。特にオーソとサウスポーの組み合わせの状態でのミドルが流行っていますね。皆一瞬でスイッチして打ってきたりするのですごいです。こなだのアンジョスなんかキレッキレでしたね。

      防御はしにくそうですよね、色々と警戒しなきゃいけないですので。ローや前蹴りと混ぜられたらさらに厄介です。

      そうなんですか!フルコンは無知なのですが、やはりきちんと作り込まないとガードで壊されてしまうということなんでしょうか?その技術も今MMAに取り込んだら、アンデウソン戦のワイドマンのカットみたいに恐ろしいことになりそうですねw

      全体を通してほんといい大会でした。タイトルに絡まないからと言って、決してつまらないということではないのだと思います。

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    2. ストレートよりフックの方が拳を傷めやすいのと同様三日月蹴りは前蹴りより肘や膝で受けられると中足を傷めやすいです
      また角度的に前蹴り以上に足指の突き指や脱臼のリスクが高まります

      昔の人は下駄や草履等ほぼ素足でしたから足裏の皮も厚いし足指も効いたのでしょうが、今は素足で使おうとしたら相当作らないとという感じです

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    3. なるほど、脱臼はかなりありそうです。あの部位って壊したら治療もえらいめんどくさくなりそうですね。

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  3. 勝てばよし、ではありますが、菊野選手はスタイルの確立にまだまだ苦労しそうですね。

    セオリーを逸脱したスタイルは独特な武器ですが、残念ながらそのビジョンが見えにくい

    本人は、相手の初弾を一撃で迎撃するイメージでしょうか

    本人が、とにかくメンタルゲームを好んでいるのが分かります。

    メンタルゲームに自信があり、そこにキャリアを投資したいのでしょう。しかしそのリスクを承知してるなら、ギャンブラーですね

    メンタルゲームに持ち込む手段がアンデウソンと同じでは、エディさん仰る通りリーチの違いから体現が難しい

    実際のリアクトも、相手のジャブを左にスリップして右の回し打ちがパターンです。

    というか主導権争い自体メンタルゲームなんですがね。。

    前回菊野の記事をエディさんが書いた時コメントしなかったんですが、菊野には心底ガッカリしてます。

    カルバンやジダとのファイトに華や頼もしさを感じて、大物を予感させられたからです

    それはどこ行ったのかと。。。

    エディさんの脳内スーパーコンピュータから、菊野が望むメンタルゲームを体現できるスタイルを仮説出来ますでしょうか?

    空手で行きたいなら、回し受けを多用すべきだと思います。べた足で行くなら手はバランスとるのに使わなくていいので。

    ただ僕の望みは、一度彼の望むメンタルゲームで、けちょんけちょんにやられちまって欲しいんです

    彼にはカッコよく勝って欲しくなどない。

    どんな手段を使ってもいいので、狡猾に勝つ姿が見たいですね

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    1. 私見ですが、たぶんディアズ兄弟やアンデウソンさんと同じ類の戦術なのかなと思っています。遠目から打ち込みながら飛び込んで、そのまま頭を振って相手の反撃にカウンター、相手ががら空きの顔面を狙ってきたのにカウンター、というのを狙っているのではないかと思います。目の良さを自負していることからも、なんとなくそんな感じがします。

      そういえば空手経験者のnaoさんがなぜ沈黙していたのか不思議でしたが、イロイロ思われるところがあったのですねw心中お察しいたします。

      回し受けはリョートが相手の飛び込みに対処するときにかなり使ってた記憶があります。オーバーハンドなんかは同じような防御をしてる選手が多いですね。それらは非常に有効な防御方法でした。

      私の脳内ファミリーコンピュータの計算によりますと、菊野選手がそもそもそのメンタルゲームをやるには目がそこまで良くない、というのが私の結論です。目が良くないというと語弊がありますか。アンデウソンさんも近距離ではさほど反応がいいわけではなく、リョートも同様に、超長距離を維持できるからこそ見てられる時間が長い、そのために反応する余裕があったに過ぎないと思ってます。菊野選手は蹴りがあるのである程度の距離は取れますが、相手も蹴りあいに付き合える場合に多分成立しなくなります。フェザーでも菊野選手より大きい人は多いですし。

      ディアズ兄弟も長身を活かしての同撃カウンターで、自分たちの方がリーチがある分相手にダメージを負わせられる点、頭のねじが飛んでいて相手のパンチにまったく怯まない点があるから成立してますし、結局それらはすでに破られています。

      なので、顔面を狙わせて避けるというのは理屈はわかりますがあまり合理的ではないように感じています。

      相手に攻めこむ部位を絞らせる、意図的に隙を作ってそこを狙わせるというのは結構悪くない発想です。中々に狡猾ですが、現状ハイリスクに対してリターンが見合ってないように思います。1Rのラストは実際かなり危なかったわけですし、シシリアにあれでは多分ランカーが来たら負けます。

      naoさんご指摘通り主導権争いがメンタルゲームそのものですので、きちんとガードを上げて回し受けなりを多用し、遠目の距離でローやミドルで削り続け、相手の飛び込みはきちんとガードしながら足を使って外し、それで相手が蹴りを嫌がって飛び込んできたところをカウンター、というリョートのスタイルそのままが一番菊野選手のやりたいことを実現できる気がしますwもう素晴らしい先駆者がいると思います。それに挑発を加えるとアンデウソンさんになります。

      アンデウソンさんがガード下げてカウンター打てたのは、足と驚異的なボディワークがあったからです。グネグネと動き回る上半身があればこそあのスタイルは出来ていたので、上体を半ば固定する菊野選手のやり方だとガードをしないと近距離でのディフェンス手段が乏しくなるように思います。

      変にキャラ付けやらエンターテイメントを考えないで、ひたすらに相手を削って破壊して勝ってもらいたい、というのが私の意見です。それはほんとnaoさんと同じです。スポーツですので、そういうのを持ち込んで負けるのが一番見ていられないものになってしまいます。

      黙々と作業みたいに空手の技で人体を破壊して勝った方が、空手の凄みみたいのを見せつけられるし、それが結果的に最高のキャラになる、というのが私の考えです。

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  4. 初めてコメントさせていただきます
    田中 路教は善戦しただけに残念ですね
    カン・ギョンホはスタンドが思ったより上手くてびっくりでした
    田中はこれから打撃技術が課題になってきますね
    それともう少しガードをパスして欲しいです
    にしてもギョンホを金網際で立ち上がらせないようにする技術は度肝を抜かれました
    金網レスリングでは田中が日本で一番上手いかもしれません
    それとMMAで最も取るのが難しいと言われるシングルレッグテイクダウンを腰の重いギョンホ相手にポンポン決めていたのには驚きの一言です
    それと田中はスウィープする技術がずば抜けています
    格中さんが言ったとおり蛇みたいなヌルヌルしている動きに近いです
    日本人選手が苦戦する外国人とのフィジカルの差も田中にとってはなんでもないように思えてしまいます
    今はフリーだと聞いたのでチーム・アルファメールに行ってチャド・メンデスのように打撃にいきなり目覚めて欲しいですが難しいですよね

    堀口選手に関しては何もいう事なしですがやっぱりTOPとやってくれないとわかりませんね
    堀口選手はまだ若いのでDJが衰えたあたりにいきなりアピールしまくって王座奪還ってのも理想的だと思います(UFCが許可してくれないと思いますがw)
    個人的にはアリ・バガウティノブやイアン・マッコ-ル、ジョン・モラガあたりと見たいです

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    1. ギョンホに限らず、韓国系の選手はびびらないので皆打撃の思い切りがいいですよね。肉体的にも日本人とはやっぱり違う気がします。皆すっごい筋肉質ですよね。秋山さんなんかもそうですが、力みがプラスに作用する肉体に見えます。

      田中選手はすごい魅力的でしたが、打撃がそんなに良くなかったですね。あと熱くなりやすいところが気になりました。あの性格は嵌れば強いですが、ウッカリ被弾をしがちな傾向にあるように思います。

      シングルで倒すってすごいですよね。ソネンさんもシングルレッグは使えないといってましたので、それで倒せるんだから恐ろしい技術です。

      個人的に、打撃はコーチに依存するところがかなり大きい気がしているので、海外に行って練習というのはすごい効果がありそうです。案外信じられないハードパンチャーになるかもしれませんよ?

      グラップリングで戦う方針のようでしたが、それであれば打撃とタックルがあまり連動していないのが田中選手の問題かなと思いました。打撃からタックルをスムーズに、というのが出来ている日本人選手にjはついぞお目にかかりません。これは指導者側の問題なのではと推測しています。

      堀口選手はいいですよね。表情もすごい溌剌としててカワイイです。彼女がいるようですが、これから女の子にどんどんモテていくんじゃないでしょうか?その辺も師匠そっくりですねw

      いや、アピールしとくとランキング10位くらいでも突然タイトル戦が回ってきたりしますので、とりあえず言っておく分には損はないと思いますw

      自分はバガウティノフかモラガがいいですね。レスリングとフィジカルに優れた選手とやった時に、どれくらいTD防御とグラウンドが出来るのかがみたいです。

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  5.  急かした分際でコメントが遅くなってすいません。
    やっぱりメインカード以外で取り上げるのはこの四人ですよね。
     金原選手は現代MMAに置いてかれないように地道に努力してきたからこその試合だったと思います。それこそUFCランカーを圧倒する価値が分からない馬鹿者達が涌いてくるほどに。(後ろの客達が選手達を小馬鹿にたことばかり言ってたので思わず怒鳴り付けてしまいました。それ以降はおとなしくしてたようですが。)
     堀口はむしろ相手が健闘したと見ています。最初のラッシュを防いで中々良い飛び膝してましたから。冷静にアームブロックした堀口には驚き通り越して溜め息でましたが。

     菊野はやっぱり組力強いですね。個人的にはケージに押し付けて下段の踵蹴りを追及してもらいたいのですが。相手の指先や中足骨を砕いてほしいです。昔一年間通っていたフルコン空手の先生はミット打ちやサンドバッグではなくクリンチアッパーとか相手の足を踏み砕くコツとか今思うと総合向きなテクニックばかり指導する変わった方でしたw
     今回の菊野選手で一番評価するべきことは減量でしょう。10キロ前後落として試合前も減量苦を口にしながらも試合での影響はなく筋肉量も十分に維持していました。かなりの節制と水抜きをしたことでしょう。この精神力にもっとも菊野選手の空手をみましたね。落としたけど別人のように動けない選手が多いなかで今回のコンディションはもっと評価するべきだと思います。
     投稿失敗が怖いので二回に分けます。

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    1. さすがムジナさんいい仕事しています!選手を小ばかにする奴らはきちんと躾けてやってください。あれやられるとほんとにカチンとくるんですよね。選手は命かけてやってるんですから。

      堀口の相手はもっと簡単に沈むと思いましたけど粘りましたね。確かに検討したのかもしれません。負けん気はかなりありましたよね。

      ムジナさんが空手を経験されていたのも驚きですが、その先生もまた凄いですねw割と護身を重視する方だったんでしょうか。確かに踵で相手の足を蹴るのはたまに見ますが、あれ反則じゃないですし相手の重心を動かすにはかなり有効に見えます。

      確かに、菊野さんは減量大成功でしたね。体格を考えたら元々こっちが適正ですが、それでも10キロ近くはかなりきつかったはずです。ライト級のパワーを残したまま、スピードがあがっていたのでかなり理想的な体でしたね。

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  6.  そしてFONとった田中対ギョンホですが、実は最初に一発貰ったこと以外は大体いつもの田中選手の試合展開なんですよ。大概の選手は(あのラッセルドーンですら)あのスクランブル合戦であっというまに消耗してしまい飲み込まれてしまうのです。ギョンホのグラップリングとスタミナが優れていたからこその僅差の勝利だったわけで。この試合におけるギョンホのベストムーブはニラウンドのキムラでしょう。ラウンドこそ落としましたがあれがなければ肘とチョークで致命的な消耗をしていたと思います。

     自分は新世代3戦士のなかで圧倒的に田中選手が好きです。それは何故かというと彼は日本人の長所をしっかり使いなおかつ自分の得意な試合展開に持ち込むにはどう戦えば良いのかを熟知しているからです。
     以前日本人の長所は持久力のあるステップだと書かせていただきました。田中選手のUFCとPXC(強敵揃いでした。)の試合を見ると分かるのですが彼はスタンドで距離が離れているときに相手とぶつかり合うことはしません。必ずバックステップとサークリングで距離を取ります。そして相手が自分の間合いを無視した不用意な突撃をするか足を止めたときに攻撃を開始するのです。事実ギョンホは最初の一発以外はそれほどの強打は入れることができていません。むしろよくあの一発を入れたなといいたいぐらいです。この主導権を相手に譲らない粘り強いステップこそ、私が日本人ファイターの標準装備になるべきテクニックなのです。
     むう、もうこんなに書いてしまいました、、、すいません。part3に分けさせてください、、、

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  7.  こ、こんどこそ最後にします。申し訳ない。
    田中選手のシングルレッグに驚いている方も多いですが彼はほとんどの試合であのシングルレッグからの大内刈りを成功させています。特筆すべき点はシングルにあるのではなく、ケージ中央でもケージ際でも場所を問わずトライできる応用力と成功率の高さです。田中選手はシングルレッグの形になったら8割方テイクダウンに成功します。あとの2割はバックを奪われていますが、ご存知の通りスクランブルは田中選手の土俵です。彼はそれを計算していて、ケージに押し付けられたら思いっきり柔道式の腰投げを使います。成功すればよし、失敗してバックとられてもそれはそれで自分の土俵と。
     つまり田中選手はテイクダウンの攻防で倒しきれなくて消耗したり打撃を貰うということがほとんど無いわけです。
     自分の長所を最大限に活かす試合展開を誰が相手でも押し付けることができているとも言えますね。
     自分が田中選手の試合を初めてみたのはPXC初戦のラッセルドーン戦でしたが唖然としました。初海外、初金網、初肘あり、初61.2キロ(それまでは修斗の60キロ級でした)
     それなのに彼はスクランブルで勝り、一発だけとはいえ堂にはいった肘を落とし、ドーンに初黒星をプレゼントしました。
     確かに彼は堀口やウルカと比べて「華」は無いです。しかし彼の試合はとにかく「伝わる」試合なんです!!かつての宇野薫や石田光洋のように。スクランブルというMMA独自の攻防で客を沸かせて判定にブーイングを発生させました。日韓戦だったからではありません。田中選手に勝ってほしかったと観客に感情移入させたからです。個人の感情としてはドローにしてほしかったです。イケメンという要素以外はギョンホも大好きなので。
     あと田中選手は「日本人だから、、、」というのを大変嫌っているようです。我々は日本人なのにあのフィジカルを造るなんて凄いなとか、努力したんだなとか言っていますが、田中選手にとっては「MMAで登り詰める為にはフィジカルが必須だから鍛えているだけ」ということなのでしょう。彼に対して日本人なのに、、とか外国人相手に、、言うことは最早失礼にあたると思います。誰にフィジカル勝ちしようと負けようと我々が言うべき言葉は「田中すげえ!!」か「田中にフィジカル勝ちするなんてコイツすげえ!」なんだと思います。
     さっそくケツアゴ兄貴のところに行ったみたいです。欲を言えばラドウィックに謝って寄りを戻してほしいですねw

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    1. なんでですか、ギョンホイケメンでいいじゃないですかw

      なるほど、田中選手はそもそも「日本人はフィジカルで劣る」という世の中の風潮そのものを嫌っているんですね。男前な青年ですね!そういう反骨精神大好きです。これは私も無礼を詫びねばなりません。むしろギョンホこそ「よくぞ田中に対抗した!」というべきなんですね。でもそれくらい自信を持っていいほどの、圧倒的な体の作り込みかたでした。

      そういえば田中選手は今渡米して1か月の武者修行に入りましたね。これはものすごく期待できそうです。メガジムで最先端の特訓をして、夜は研究をしているようで、本当に強くなることに集中してるし無駄が無いですよね。いまの若い子はしっかりしてて頼もしい限りです。

      ラドウィックと揉めたんですか?それは知りませんでしたwでも仲良くしてちゃんと指導を受けてほしいですね。

      田中は全然華ありますよ!寝技の攻防でFOTN取ったのがその証です。ポイントをせこく掠め取るためのものじゃない、相手をねじ伏せてすり潰す意思を感じる熱いグラップリングでした。

      打撃に関しては最初の以外も何発かいいのを貰ってしまった気もしますが、足の使い方は巧かったですよね。ああいうフットワークをもう皆当たり前に使えるようになったんですね。

      田中の戦略は私も好きです。得意なところに引きずり込んで勝つ、というものすごく明確な戦略目標ですし、その自信を持っていいだけのグラウンドです。ああやって何がしたいのかがわかる選手は皆華があります。

      投げの田中、打撃の堀口、極めのウルカと日本の若い世代は皆ものすごくバランスが良くてキャラが立ってますねwカッコいいです。打投極、全員揃っててプロデュースしやすそうですね。

      ムジナさんの田中のりピーへの愛、しかと受け取りましたwここまで熱心に応援してくれるファンがいるというのは本当にすごいことです。偶然のりピーにもこの記事がリツイートされてましたので、ムジナさんのコメントも是非とも読んでてほしいですねw

      ムジナさんの解説でのりピーの魅力をしかと理解しました。次からはその視点でもっと見ていきたいと思います。コメントありがとうございましたw

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    2.  あっラドウィックと揉めたのはフェイバーの兄貴ですよw誤解を招く言い方ですいませんw
       自分は韓国バンタムファイターではキムスーチョル贔屓なので。少し前のゴング格闘技でのインタビューで感情移入してしまいました。ギョンホと比べると圧倒的に持たざる者である彼を応援すると同時にギョンホのイケメンっぷりが承服できなくなってしまいましたw

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  8. 時々記事を拝見させていただいておりましたが、初コメントさせていだだきます。
    堀口選手とは世代が違いますが、作新には出稽古や強化稽古で一緒になった思い出があり、彼の活躍を嬉しく思っております。

    今回の記事で、他の伝統空手出身者と比べた堀口選手の”動きの速さ”について言及しておられましたが、
    個人的な見解としては、他の伝統空手MMAファイターより勝るのは彼の”行動の早さ”だと思っております。

    特にLYOTO選手と比べるとそれが際立つと思います。
    私はLYOTO選手の致命的な欠点が判断の遅さだと感じております。
    彼は攻撃に消極的だと言われますが、そうではなく判断が遅い故に攻め時を逃しているように思えるのです。
    顕著な例はvsショーグン2ですが、LYOTOはKOされる直前に素晴らしい膝を当てています。
    あれは確実に手応えがあったでしょうし、映像をみると明らかに効いていました。
    手応えを感じた瞬間に追撃をしていれば結果は違っていたと想像しているのですが、 LYOTOは膝を当てた直後「手応えあったけど、効いたかな?追撃いけるかな?」と目で確認してしまっています。
    そしてタイミングを逃し、ショーグンに迎撃の猶予を与えてしまいました。
    タイミングには「驚いた」「ひるんだ」「体勢が崩れた」「攻撃が効いた」など、物理的なものから精神的なものまで様々な種類があると思いますが、
    共通するのはみな”一瞬”で消えてしまうことです。
    LYOTO選手の試合を見ていると、チャンスに気づいてピクっと表情が動きながらも、「どうしようかな?」と間をおいてしまう様子に悔しく思うことが多いです。

    比べ、堀口選手はタイミングを見つけた時の判断が非常に早く、判断した瞬間には行動に移しているので、見ていて気持ちがいいです。
    以前、他のサイトで「堀口選手は相手を仕留めようとする際に技が粗くなる。それが不安要素」という意見を目にしたことがあります。
    たしかにKOを焦って技が粗くなった瞬間逆転されるということは最も恐れるべきことですが、
    私は、 それが適切なタイミングならば技が粗くなっても正解だと思っております。
    先のLYOTO選手も、エヴァンスをKOした連打は、普段の彼の技よりずっと雑ですし。ワイドマンを追いつめたパンチは1〜3Rに有効打をなかなかとれなかった攻撃よりもずっとお粗末です。
    けれど攻め時でした。頭に血が上って迷う癖がとれたのだと思います・・・・・・

    堀口選手は平常運転で、迷いがありません。
    記事で書いておられた左フックですが、エディさんが仰るとおり、
    フックの直後にかなり距離が開きました。
    しかし追撃するにはやや遠い距離かな?という所を
    堀口選手は迷わずダッシュで飛びかかりました。
    LYOTO選手ならば(チャンスだけど、ちょっと遠いかな?)と、もう1テンポ開くと思います。
    私にとっては、このタイミングを逃さない判断/行動の早さが、堀口選手の魅力です。

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    1. 非常に興味深いコメントありがとうございます!なるほど、判断速度の差というのはかなり的を射ているように感じます。

      実際堀口は若さと性格もあるのか、ここぞでの仕掛けがすさまじく速いです。でもそこまで迂闊ではないんですよね。荒いときはあるかもしれませんが防御が頭から消えているようには見えません。あの若さでそれができるのが凄いのですがw

      ただリョートに関しては、判断が遅いと言うよりも堀口以上に慎重なのだと思います。伝統派の足の使い方はカウンターを合された時に致命的なダメージを負ってしまいます。リョートはその危険性を知っているために、慎重すぎるほどに相手を観察してしまうのだろうと思います。

      また階級が違うので、ライトヘビーだと一発の重さが桁違いになる分、フライと同じ感覚では踏み込めない、というのも一因だと私は思いました。どうしても軽い階級よりは慎重にならざるを得ないでしょう。体格で不利だったマチダは、なおさらライトヘビーでは気を使う必要があったのかもしれませんね。

      でも堀口選手の獣みたいな攻撃性はほんとグッときます。ここぞ!っていうところであっさりと自分の全部をベットできるのは、王者になる資質の一つです。若さもあるんでしょうが、少年のような顔からは想像もつかない獰猛さです。

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  9. フォーク2014/10/11 18:47

    初めまして^^いつも楽しく読ませてもらっています
    田中とギョンホのスクランブル合戦は凄かったですね
    でもスタンドではギョンホの方が分があるように見えました
    田中は今後もっと成長するでしょうし楽しみです^^
    堀口はランカーと見たかったですね、上でも言っているようにバガウティノフと見たいです
    自分はバガウティノフの大ファンなのでどっちが勝ってもかまいませんがw
    因みに自分も韓国バンタム級最強はキム・スーチョルですね
    手塚を瞬殺したり田村を瞬殺しているからです^^
    全く別の話になりますがギョンホはまだ兵役についていないのでもしかしたらこの試合が最後になるかもしれないそうです
    次の試合が2年半後になるのかどうかは分かりませんが国籍をアメリカの国籍とかに変えて兵役につかないで欲しいです(自分勝手ですみません)
    まぁそんなこんなでこれからよろしくお願いします!

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    1.  横からすいません。ギョンホの成長が停滞してしまうのが嫌だという気持ちは分かるのですが、冗談でも兵役逃れの為に国籍を変えてほしいなんて言わないでください。
       韓国男子にとって兵役は義務であると同時に誇りの現れなんです。体に障害でもない限りいずれは誰もがつかなければなりません。だからこそ医者を買収して兵役から逃れる芸能人や財閥重役の子供達は批判されるのです。
       例え国籍を変えてUFCチャンピオンにギョンホがなっても彼の心には永遠に後ろめたさが付きまとうでしょう。一生後ろ指をさされることにもなるでしょう。
       確かに兵役はアスリートにとってハンデです。しかしだからこそ彼らは早熟と言えるほどの成長を遂げるのです。年齢とは別の時間に追われることでね。
       それよりも軍隊内でのMMAチームや施設が充実することを願ってやってください。そのほうが誰も傷つかないですみますよ。

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    2. フォーク様、コメントありがとうございます!

      打撃はギョンホの思い切りの良さとリーチが少し上回っている感じでしたね。

      スーチョル押しの方は多いですね、自分ももっと注目していこうと思います。

      そういえば韓国の人は兵役があるんでしたね。日本人の自分にはその感覚がまったくわかりませんが、やはり若い時の2年間を兵役で消費するというのは、メリットもあるでしょうが失うものも多いのかだろうと想像します。彼は今とてもいい時期ですので、これからどこかで2年間を兵役にというのはキャリアにとっては痛手になる可能性がありそうですね。フォークさんの心配はとても理解できます。

      実はですね、今日を持ちまして格中はしばらく活動停止期間に入ってしまうのです!せっかくコメントを頂いたのに申し訳ありません。

      何かあればまたコメントをお願いしますね!

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    3. ムジナさんもフォークさんも、他国の前途有望な若者を案じる気持ちは素晴らしいですね。お二方は間違いなくお優しいのでしょう。

      私はあまりピンとこなかったのですが、やはり韓国では兵役というものはそういう位置づけなのですね。国を守るという義務を放棄してしまうことで、相当に印象が悪くなるのは想像に難くありません。

      そうですね、もしそれでギョンホが故郷を失うのではたとえMMAで成功しても完全に喜べないかもしれません。アメリカみたいに軍隊内でのMMA熱みたいなのが高まって、従軍中も十分なトレーニングができればそれが一番いい解決方法かもしれません。

      しかしムジナさん、イロイロなことに詳しすぎですw

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