2013年6月26日水曜日

フランキー・エドガー、「完全体」のワイドマン勝利を予想する

フランキー・エドガーはシウバよりも「完全体」のワイドマンを選ぶ

DENVER, CO - AUGUST 11:  Frankie Edgar walks back to his corner between rounds during his bout against Benson Henderson at UFC 150 inside Pepsi Center on August 11, 2012 in Denver, Colorado. (Photo by Nick Laham/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

bleacher reportより
画像はUFC® 150 Event Photo Gallery | UFC ® - Mediaより

皆さんはご存知だろうか?デイナ・ホワイトが言うには「全てのプロ」がクリス・ワイドマンを選び、アンデウソンを王位から追い落とすと考えていることを。さあ、読み進めればそのリストにフランキ
ー・エドガーを加えられるだろう。

先週、ホワイトはメディア・スクラムの最中に主張した、「すべてのプロだ、君がファイター全員と話せば、私が話した連中も含めた向うのどのファイターでもだ、我々はインタビューしてきたんだ、ワイドマンが(シウバを)倒せるだろうか、とね。」

UFC社長は誰の名前も明かさなかった、ウェルター級チャンピオン、ジョルジュ・サン・ピエールは別だったが。

去る6月19日、もう一人のハイ・プロフィール・ファイター、エドガーが自身をその奇妙な「向うのファイター」リストに加えた、UFC.com上でのライブチャット中にUFC162のトリの試合について議論していたときのことだ。

「誰が勝つでしょうか、シウバ、それともワイドマン?」とティム・メルヴィンというファンが尋ねた時、エドガーは答えた。

「ザ・イースト・コースト・ボーイことワイドマンを選ぶしかないよね。彼はいわゆる完全体だ。アンデウソンは優れたレスラー達と戦ってきた、でもクリスは素晴らしい柔術と基礎のできたスタンドアップ・ゲームもあるんだ。」

もちろん、それらは全てこれまでも耳にしてきたことだ。この前のファイターはシウバに対してスタイル的な問題を抱えていた奴だ。次の奴は彼をテイクダウンして極めるだろう。次の奴で彼の支配もおしまいだ、と。

そしてシウバがすべきことは勝ちを維持することだけだ。

しかしUFC162を予想した大勢の-全てではないが大勢の-意見は、ワイドマンがシウバにとって真の脅威であり、そしてこれはただ運が向けばというような話ではないというのだ。

NCAAディビジョンⅠオール・アメリカンというレスリングでの栄誉とADCCに出場した経験、さらに長年続けてきたストライキング・ゲームがあるために、経験の浅さにも関わらずワイドマンは確かに本物に見える。彼の多くの栄誉と過去のパフォーマンスはファンだけでなく、彼の同僚達の間でも注目を集め、彼の立場にコンテンダーとしての権威を加えてきた。

というわけで皆はどう思う?シウバがあっさりと説得力ある勝利を掻っ攫うのか、それともサン・ピエールとエドガーのようなプロと同様、ワイドマンを信じているのかい?
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UFC162、シウバvsワイドマン戦のエドガーの予想でした。エドガーはワイドマンを「Whole Package」と評しています。完成形、完全体、要は「穴が無い」ということですね。

裏を返せばこれまでの挑戦者はどこかしら穴がありました。たとえばビトー・べウフォートはレスリングが出来ないために、スタンドの土俵で勝負を挑んで敗れました(もっとも自分のほうがスタンドで勝っているという自信があったのでしょうが)。フォレスト・グリフィンは相対的に見たら全部が穴、一つの巨大な井戸みたいなものでした。過去最も善戦したチェール・ソネンはレスリングで勝るものの、テイクダウンした後のグラウンド・ゲームで柔術という穴があり、スタンドにおいてはやはりアンデウソンに劣っていました。岡見勇信はクリンチとジャブでは悪くなかったものの、テイクダウンできるほどのレスリング・スキルがなく、スタンドで劣りハイキック、さらにカウンターのパンチでダウンを奪われて敗北しました。

つまり、アンデウソンに勝つにはハイレベルのレスリング技術とアンデウソン以上の柔術の技術、そしてスタンドでアンデウソンに一方的にやられない程度のストライキング技術(特にディフェンス面)が最低限必要なスキル・セットということになります。これを満たしたのがクリス・ワイドマンであり、過去ここまでスキルが充実した挑戦者は確かに一人もいませんでした。

これに加えて、年齢とそれからくるフィジカルの差、特にスタミナの差というものもあります。アンデウソンはファイターとしてはもう40歳手前という高齢であり、肉体的にも下り坂になっている時期です。対してワイドマンはまだ若く29歳と最もいい時期であり、レスラー出身だけあって心肺機能にかなりの自信を持っている選手です。この要素はもしチェール・ソネンと同じ展開になった場合に大きく影響してきます。

確かにこうしてみてみると、デイナが言うような「全てのプロが」ワイドマン勝利を支持とはいかないまでも、大多数がワイドマンを支持してもなんら不思議ではありません。デイナは試合を煽ろうと話を盛っているのかもしれませんが、実際かなり多いのは間違いないのでしょう。

近年ではアップセットというのものが頻繁に見られるようになっています。近いところではメイナードvsグラント、ミオシッチvsネルソンがそうでした。またシウバvsアリスター、ストルーブvsハントなど、今のオクタゴンでは想像もしていない光景があっさりとテレビモニターに映し出されてしまいます。見たことが無いから想像できないだけで、いざ映したら当たり前のようにタップをするアンデウソンが映っているのかもしれません。

というわけで軽量級の英雄フランキー・「ジ・アンサー」・エドガーが出した「答え」はイースト・コースト・ボーイ、クリス・ワイドマンでした。さあ、答え合わせは日本時間で7月7日、七夕の日に行われます。

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