画像はUFC ファイトナイト:ブラウン vs シウバ 大会フォトギャラリー | UFC ® - Mediaより
ウェルター級 5分5R
WIN マット・ブラウン vs エリック・シウバ
(3R パウンドによるTKO)
パーティーはこれからさ!不死の男、墓地より蘇る
誰もが終わったと思った。不死などと大げさだ。所詮は人間じゃないか、見ろよ!腹を蹴られて倒れやがった!開始1分、「ジ・インモータル」マット・ブラウンはマットに這いつくばった。ブラジル期待の若手、エリック・シウバの左ミドルが直撃したのだ。シウバはサウスポー、ブラウンはオーソドックス、この組み合わせではミドルキックが当たりやすい。先の試合で日本の佐藤の脇腹を一撃で破壊したミドルがこの日も早々に炸裂した。
不死など都市伝説であることを証明しようと、シウバは転がる男に追撃をかける。パウンドを次々と打ちおろし、さらにバックを取って首を締め上げ息の根を止めようというのだ。舞い込んだ勝機に血気盛んな若者は飛びついた。後はこのインチキ野郎を墓地に埋葬するだけ、のはずだった。
だが首まで土を掛けられた男の目はまだ死んではいなかった。彼は大地から腕を突きだすと墓を掘る若者の手首を取り、そして土の中から這いずりだした。誰もが終わったと思っていた。だがここからが亡者の宴の始まりだったのだ。
1R残り2分、若者は亡者のあがきにすっかり消耗していた。そして僅かな隙をつかれて墓穴から飛び出されてしまう。惨劇の幕開けだ。飛び起きた亡者は腹を打たれたことなど忘れたように、端正な顔をした若者に食らいつく。そのほとんどがクリンチによる打撃だ。組み膝、組み肘、離れ際にパンチやハイを叩き込み、亡者は反撃など考えもせずにひたすらに前に出る。
若者は気圧された。あまりの猛攻に動揺する。だが彼は勇気を振り絞りながら、弱ったボディを狙ってパンチを繰り出した。だが亡者は止まらない。そのまま若者を引っ掴むとボディと顔面に向けて膝を突き刺した。
これが効いた。若者は思わず前かがみになり、ハイガードで顔を覆ったまま下がっていく。血に飢えた亡者はそのままつかつかと歩み寄ると、今度は若者の頭を抱え込んで、下からスマッシュ・エルボーをねじり込んだ。柔らかな皮膚を切り裂き、真紅の血を啜りたいのだ。それに耐えた若者は走って逃げ、横目で亡者を睨みつける。口は半開きになり、肩で息をしている状態だ。突如の攻守交替に彼は明らかに焦り、体に無駄な力が入りすぎていたのだ。
それでも若者は反撃を試みた。必死に蹴り返し、パンチを当てる。悪くない攻撃だ。だがもはや不死の男を止める術はなかった。それを掻い潜ってしがみついてきた亡者は、浮足立ち打撃を防御することに必死な若者の両肩を掴むと、瞬時に若者の足を刈り込んだ。シウバの体は重力を失ったかのように宙に浮き、再び重力を取り戻した体は半回転しながら大地に叩き付けられた。倒れた瞬間にすでに亡者の拳が空から降り注ぐ。
その後はひどいものだった。木偶のように彼は殴られ、蹴られ、そしてまた大地に転がされた。彼の体は力なく足掻くばかりだ。立ち上がって逃げればまた亡者が詰め寄り、肘と膝の雨を降らせていく。1R、一度は墓に埋葬されかけた亡者が突如として蘇り、若者を一瞬にして地獄に突き落としたまま終了した。
2Rが開始すると、血に飢えた亡者は我慢できずに走り出し、中央を遥かに超えたところで申し訳程度に若者と拳を合わせる。亡者は早く彼の柔らかな肌を食い破りたくてたまらないのだ。様子を見て体勢を立て直したい若者に、彼は早々に強打を浴びせて仕留めに行く。だが若者は冷静さをわずかに取り戻したのか、1Rに決定的となりかけたミドルを再び蹴り込んだ。これに対応できない亡者はまたしても直撃を食らうと、これまでの勢いがぴたりと止まってその場に立ち尽くした。やはり弱いのだ。だが若者はそこからが続かず、バランスの悪いバックスピンなどで無駄にスタミナを消耗すると、そのわずかな間で亡者はまたしてもエネルギーを取り戻した。怒涛のパンチ4連打から右ロー、右ハイのコンビネーションを繰り出して若者を追い込んでいく。
二人は深い海の底にもつれ合って沈んでいった。亡者は腹が効いてKOするだけの力を取り戻し切れていない。若者は化け物に組み付かれ、徐々に削られて朦朧とし始めている。彼らは足掻けば足掻くほど深く沈み、そしてガスと空気が失われていった。圧倒的な手数で亡者が削るも、時折若者が返す打撃を被弾すると動きが鈍る。腹はやはりまだ効いており、ボディアッパーを受けると思わず飛びのき、腹を抑えて亡者は悶絶した。だがそれを誤魔化すように彼は若者を大地に引きずり込む。
ペースは亡者のものになりつつあった。サイドで腕を抑え込んで殴りつけ、さらにその後も体勢を変えて殴り続けると、ブラウンはマウントから十字を狙い、それが外れると今度は下から三角で絡めとろうと仕掛けていく。それが外れてシウバは上を取るものの、もはやそこから展開するガスは彼に残っていなかった。そのまま亡者に何も出来ずに2Rが終了した。
3Rが開始すると、やはり亡者が先に距離を詰めて襲い掛かった。若者の反撃をいなすと再び強烈なパンチを当て、さらに追い込んで顔面に膝を突き刺す。若者が抵抗する素振りを見せるや、亡者は若者を抱えて無理やりなぎ倒すようにグラウンドに持ち込んだ。テイクダウンや投げなどという上品なものではない。
このあとの惨劇は、人によっては正視に耐えないものだったろう。下手なホラー映画より遥かに恐ろしい光景かもしれない。亡者は若者を組み伏せると、これまで多くの血を吸ってきた肘の骨で、見目麗しい若者の顔を狙って、はっきりと狙ってズタズタに切り裂きにいったのだ。下から頭を抱え上げると、顔面に肘の先端部分を強かに打ち付けた。ガチン、という硬質な音が何度も響き渡る。顔の骨が砕けんばかりだ。会場からは女性のつんざくような悲鳴が起こる。
とうとう若者は力尽きた。目の当たりから夥しい出血をした彼は、上から亡者の殺さんばかりのパウンドで何度も執拗に殴りつけられると、そのまま顔を覆って横向きに転がり、体を丸めて動かなくなってしまった。もはや彼の体からは抵抗する意思が完全に失われていた。腹を蹴り、さらに殴りつけんと拳を振り上げた亡者をレフェリーが慌てて止める。
亡者は若者を血の海に沈め、鉄の匂いに恍惚とした顔でケージの中をうろつきだした。そして厳かに親指を首に当て、そのまま横にすっと動かす。処刑執行が完了した合図だった。
3R、一度は地獄に送り返されたはずの亡者が蘇り、若者を食らいつくして見事に勝利した。
亡者の目的はただ一つ、敵の喉笛を食いちぎるのみ
狂気、彼の試合内容は他に形容の言葉が無い。判定など考えてもいないだろう。金網に入ったら相手の喉笛を時間内に食いちぎるか、その前に自分がくたばって埋葬されちまうのか、恐らくその二つしか亡者のイカれた脳みそには記憶されていないのだろう。
彼のムエタイはきっと原初のムエタイに最も近いものだろう。それはスポーツなどという生易しいものではない、己の肉体のみで相手の命を奪うことを目的とした武術の姿だ。それは物騒で暴力的、動きの全てから血の臭いが漂っている。鋭利な膝と肘を駆使し、組み付いて相手を破壊する戦い方は人間の体の最も巧い使い方の一つだろう。
そしてそのスタイルをさらに狂気じみたものにしているのが、「不死」の異名を持つブラウンのメンタルだ。かつてドラッグで生死の境を彷徨い、死の淵から生還した経験を持つブラウンは倒れることを恐れない。殴られても蹴られても、彼は足が動く限り前に出てひたすらに攻め続けるのだ。今回の試合でも被弾はそこそこあった。腹も相当にきつかったはずだ。だが亡者の勢いは止まらなかった。彼の心身の昂ぶりは誰の目にも明らかだった。彼の体は闘いの喜びに打ち震えていた。彼は間違いなく格闘技中毒なのだろう、それも私と違ってみる側ではなく、やる側のジャンキーだ。自分も昂ぶりはするが、彼ほどに危険な目つきで観戦はしていない、はずだ。怖いので検証は止めておくことにする。
彼の最も優れた点は、そのインファイトの強さにある。クリンチ打撃の強さ、多彩さでは群を抜いているだろう。特に組み肘、組み膝はこの試合でも極めて有効な攻撃となっていた。ブラウンのクリンチ打撃の強さは技術よりも、あの距離でも一切臆さない彼のメンタルのおかげが大きいだろう。普通はあの距離だと被弾を恐れてしまうが、ブラウンは一切怯えないのだ。だからこそあそこまで一方的に攻撃が可能なのだろう。
次いでそのスタミナだ。あれだけ攻めて攻めて、それでもまだ攻められるのだから常軌を逸している。腹を蹴られてガス欠になるも、その後のリカバリーも凄まじい速さだった。腹を蹴られて打撃からいくらか力が失われていたが、それでもあそこまで動けるのだから大したものだと思う。均整の取れた無駄のない肉体をしており、その打撃にばかり目が行きがちだが立っても寝ても動き続けるその体力も亡者の特筆すべき要素だろう。
そして今回はグラップリング、TDにおいても技術があることを証明した。対戦相手のシウバは柔術、柔道両方に精通している相手だったが、その相手を見事に投げ飛ばしてTDした。1Rの足払いは芸術的ですらあっただろう。クリンチ打撃を多用するブラウンにとって、柔道系の投げは非常に相性がいい。クリンチで打撃と投げの両方の選択肢を相手に意識させることが出来ればかなりのアドバンテージだ。そしてグラウンドでも素早い展開でいいポジションを取り、そこから強烈な打撃を放っていった。サブミッションの心得もかなりありそうだ。ブラウンは柔術とムエタイというブラジル人に多いスタイルだが、まったく同じスタイルを持つシウバを相手にグラウンドでは完勝だったと言えるだろう。もちろんそれは打撃で相手を消耗させてたからという点が大きいとは思うが、少なくともある程度の下地が無ければできない事だ。
だが亡者は欠点も多い。まず腹の打たれ弱さだ。彼は以前もボディでぐだつく試合があった。その試合もボディを打たれてあわや敗北寸前というところだったが、今回同様に後から盛り返して勝利した。ボディが弱いにも関わらずろくにディフェンスもせずに距離を詰めるので、どうしても被弾してしまうのだろう。あまりにも打たれ弱すぎる気がする。今までは勝てたかもしれないが、相手によってはここから持ち直せないケースもあるだろう。何らかの対策が必要になると思う。
次にディフェンス面全般だ。削り合いで勝ってるからいいものの、その過程で被弾もかなりしている。インファイトでクリンチ打撃を多用するということは、相手の打撃もすべて届く距離にいるということだ。彼は恐れずに前に出るが、それは相当なリスクも伴う。彼はあえてスタイルとしてあのがむしゃらな戦い方を選んでおり、そんなことは百も承知なのだろう。
だがはっきり言えば、恐らくこのスタイルではタイトルは取れない。エンターテイメント性は高いし人気も出るだろう。リリースも遥かに遠ざかるはずだ。だがタイトルを取るには余りにも無理がある。そしてこのスタイルはブラウンに深刻なダメージを残す可能性がある。
では器用に戦えば勝てるかというとそれも微妙なところだ。クリンチ打撃は素晴らしいし攻める気概もあるが、純粋に打撃技術だけで言えば決して突出してるわけではないだろう。TD主体のレスラーを相手にどこまでやれるかというのも疑問符がつく。パンチもさほど巧いとは感じないし、目が良いわけでもなさそうだ。削り合いで肘なり膝で効かせてしまえば誰にでも勝機はあるだろうが、その距離での打ち合いで先にボディなりTDなりで崩された時にどこまで耐えられるのか、特に上位陣はTDとパンチに優れた連中が多く、足を使える選手も多い。今回の試合はとても面白く血が滾るものだったが、あれではローリー・マクドナルドなどには勝てないように思っている。
またディアズ兄弟のようにボディ打ちを得意とする連中とも相性が悪い。ディアズ兄弟のボディはこれまでも試合をひっくり返すビッグヒットを生んで来た。彼らはクリンチの距離でディフェンスを捨ててこのボディを乱打し、相手を行動不能に追い込むのを得意としている。おそらくブラウンにとって最悪の相手だ。肘か膝でダウンを取る前に恐らくボディでやられるだろう。
接近戦でのムエタイという特異な武器を持つ不死の男の試合は楽しいものだ。だがここからの対戦相手はこれまでとは一線を画してくる。いまのスタイルのままでは、不死の男に待つ未来は悲惨なものになるような気がしている。
亡者は天国の扉を開くのか、それとも地獄に送り返されるのか。死線を乗り越えて今もなお戦場に立つ亡者は、これからも血とベルトを求めて金網の中を彷徨い続けるのだろう。
若き戦士を苛む、闘いにおける冷静さの欠如
そして今回の対戦相手となったエリック・シウバに関していえば、彼は中々に素質はあると思う。打撃技術は素晴らしく、特にミドルは彼の最大の武器だろう。打撃だけならば上位陣相手にもそこそこやり合えるとは思う。全体的な完成度は高いだろう。
だがとにかくメンタル面が危うく打たれ弱さがある。負けん気が強く、ここぞで攻めるのは良いだろう。だが攻めすぎて雑になったり、力が入りすぎて無駄な動きやリスキーなことをやりすぎてしまう。彼は有利な局面を維持し続けることができないのだ。波が激しく、脇の甘いところが非常に目立つ。もちろん若いからというのもあるだろうが、それをさっぴいてもあまりにも危なっかしい。キム・ドンヒョン戦では打撃で有利に展開していながら、相手の反撃をまるで想定しないで攻めすぎて一発大逆転のフックを貰って敗北した。今回でも序盤に最高のミドルを当てながら、そこから慌てて仕留めようとしすぎたために体に力が入りすぎた。結果彼は焦って体力を無駄に使い、その間に回復したブラウンの反撃で一気に劣勢になってしまったのだ。
有利な局面でこそ冷静にならなければいけない。自分が有利な時に何も焦ることはない。よく相手を見て、相手の最も嫌がることを丁寧にやるだけだ。あの有利な局面でのガチャガチャした動きを解消できなければ、エリック・シウバがその持てる力を完全に発揮することは難しいだろう。とにかくここぞで力む悪い癖を解消しなければならない。
ブラジル期待の若手は今、大きな壁にぶち当たっている。これを乗り越えられるかどうかに、彼の今後のキャリアの全てが掛かっているといっても過言ではないだろう。
ミドル級 5分3R
WIN コスタ・フィリッポウ vs ロレンゾ・ラーキン
(1R パンチによるKO)
フィリッポウ、戦士の矜持を取り戻してのKO勝利
以前のフィリッポウは本当に小狡い戦い方が多かった。前に出ず、ひたすらに細かいパンチでポイントを稼ぐばかりだった。不利になればやたらとサミングをアピールしたりと不愉快な行動も多かった。だから私は彼を「アクター」と評したことがある。彼はつまらない安全運転で勝つ方法を知ってしまい、それに味を占めてファイターの本懐を見失っていた。
そんな彼はそのコスイ戦い方が祟って2連敗という崖っぷちにまで追い込まれた。フランシス・カーモントのレスリングでたっぷりと塩漬けにされ、続くルーク・ロックホールド戦では様子を見ている間に腹を蹴られて早々に這いつくばった。その不甲斐ない負けっぷりに、彼の脳裏にはリリースの文字が浮かび始めていたに違いない。私はその敗北を当然のものと捉えた。あのような戦い方をしていては、大一番で必ず試合を落とすのだ。正直、私はザマァないな、なんだそのV字ハゲはベジータリスペクトかコノヤロー鳥山明に使用料払えと思っていた。私が抱えていた福田力戦などでの恨みつらみはこの2連敗でようやく解消された。
相手はロレンゾ・ラーキン、SF出身で、かつてロビー・ローラーに勝利したこともある選手だ。ここ最近のミドルでのSF勢の台頭やフィリッポウのロックホールドへの醜態から、ラーキンがオッズでは有利となっていた。
だが皆はフィリッポウを舐めすぎていると私は感じた。彼の以前の戦い方は好きではなかったが、パンチ技術だけならば彼には相当なものがあるからだ。おそらく殴り合いだけならミドルの誰を相手にもやり合えるだろう。ボクシングに裏打ちされた彼のパンチと目の良さは確かなものだ。
そしてこのような状況のせいだろう、今回のフィリッポウは覚悟が違った。自分から前に出て、得意のパンチでどんどんと勝負を賭けていったのだ。ここ最近のように、足を使って相手が出てくるのを待つような真似はしなかった。ラーキンも打撃は中々に優れており、良い蹴りを当ててフィリッポウの動きを止める。以前のフィリッポウならここで下がっていただろう。だが彼にはもう後が無いのだ。フィリッポウは己の武器を信じ、そこからもう一歩前に出た。
これが功を奏した。ラーキンが怯んで下がったところに、フィリッポウは敢然と追撃をかけ、リスクを背負って渾身の右拳を繰り出した。これが轟音と共にクリーンヒットすると、ラーキンは糸が切れたようにぷっつりとその場に倒れ込んで動かなくなった。完璧なKOによって、フィリッポウは連敗から脱出することに成功した。
彼には元々優れた武器、信じるに足る武器があった。彼がするべきことはそれを使って安全な戦いをすることではなく、それを使って相手を完全に仕留めることだったのだ。それには前に出る必要があった。そして彼は追い込まれた結果、腹をくくって一歩前に踏み出した。それによって彼には最高の結果がもたらされたのだ。
今後フィリッポウが今日のように前に出て勝負をするのであれば、もう私は彼をアクターと呼んで謗ることはないだろう。彼はこの日間違いなく尊敬すべきファイターだった。鉄火場に進んで踏み込む者こそ、勝算を受けるに値する戦士だ。
彼がこの日の戦い方を続けることを私は願っている。
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群雄割拠のウェルターにまた一人タイトル挑戦者候補が現れましたね。
返信削除素直に考えるとブラウンの次の相手はローラーvsエレンバーガーの勝者になるかと思いますが、個人的にはブラウンにとって相性最悪の2人だと考えます。
手数とスタミナで押し切るブラウンに対しては下がらないで対応する事が対策の1つだと思うのですが、打ち合い上等のメンタルとタフさを持ち一撃で相手を葬る拳を持つこの2人をブラウンが押し切るのはイメージしにくいものがあります。
反対に決め手に欠けるロリマクには手数と気迫で圧倒するチャンスがあるのではとも考えています。ロリマクの精神面の成長を測る意味では興味深いカードでもありますね。
個人的にはコンディットと激しい打撃戦を繰り広げるのを一番期待してますが、それは来年以降にお預けですかね。
ブラウンはこれで7連勝なんですよね。しかも判定が一度だけという。ただ上位陣とはまだそれほどやってないのでここからが本番です。
削除ブラウンは一発があるわけではないですし、KO負けが無いとはいえ効いて下がることは割とあるのでローラーとかエレンバーガーだと打ち合いでもらって押し込めないというイチさんの予想は正しいような気がします。
ロリマクはボディが巧いのです。あのローラーもボディショットで足が何度も止まりましたし、リーチもあればTDもある、足もあるのでかなり手こずるんじゃないかと見てます。というかたぶんロリマクの方が強いですw
コンディット戦がやっぱり一番見たかったですね。同じスキルセットなので噛みあう事間違いなしです。ただコンディットの怪我がやはり1年以上かかりそうということなので、今年中はお預けだと思います。哀しい・・・。
エリック・シウバは今年30で、そんなに若くないんですよね。。
返信削除フィリッポウのタトゥーは一体なんなんでしょう?謎です
今29歳なんですよねwあの顔のせいで初めて見た27ぐらいのまま私の中で時が止まってました。出てきた時はすごい奴だと思いましたけど、それから勝ったり負けたりで戦績はあまりよくないんですよね。実力はあるけど勝ちきれない、そんな試合が多い印象です。
削除フィリッポウのタトゥー、心臓ですかね?まことに無礼とは思うのですが、顔の濃さと相まってちょっといただけない印象を受けますwあの配色のどぎつさが原因でしょうか。
フィリポウの胸のタトゥーは、心臓ではないですよ。「POLIS」の字とボクシンググローブを大きく突き出した犬のロゴです。
返信削除「POLIS」とは37歳で射殺されこの世を去った、フィリポウの恩師であり親友のポリス・ポタミティスさんの名前です。同時に、彼にボクシングを教わったキプロスのポリス・ボクシングアカデミーのロゴでもあります。
フィリポウがMMAファイターとして闘い続ける理由の一つに、ポタミティスさんへの想いがあります。フィリポウは25歳のとき、プロボクサーとしてチャンスを掴むため渡米し試合をしました。その挑戦を献身的に援助してくれたのがポタミティスさんでした。渡米中の5週間、慣れないフィリポウの為に一緒に滞在しサポートしてくれたのも彼でした。2人はまた会う事を約束し、抱擁して別れたそうです。
しかしポタミティスさんはその数週間後、射殺され37歳でこの世をさりました。フィリポウの刺青は彼との日々を忘れないため、彼と文字通り一心同体となり闘いに挑むための決意の表れなのです。
タトゥーというのは、その人のルーツに直結しているものです。人によってはそれを侮辱されることは、肌の色や髪の色を侮辱されることより傷つくこともあります。
エディさんがフィリポウのことを侮辱するつもりはなかったと分かっていますが、冗談でも少し調べてから書いたほうが良かったかもしれません。
正直書き込むべきか迷いましたが、少しでも知っておいて欲しいとも思って書きました。不快に思われたら申し訳ありません。
これからもMMA愛のこもった記事を楽しみにしています(ゝ◡・)b
どうもお久しぶりです。こちらこそ不快にさせてしまったようで申し訳ありませんでした。たまに毒を吐くとこんなことになるんで困ったものです。
削除というわけで削除しておきます。やらかしてたらまた教えてくださいな。私はけっして人間として大層なものではないので、わりとこういうことをやらかすのですw
あとタトゥーの意味づけは結構勉強になりました。もっと軽いノリかと思いきや重かったりするんですね。次からは自嘲しましょう。確かに差別となっては問題です。ペティスのタトゥーが似合ってないくらいはいいでしょうが、キモイとかはダメですね。反省です。
削除というわけで、他に不快な人がいたら申し訳ありませんでした。うーむ、まだまだ修業が足りない。
ところでpakyさんはどこでそんな知識を?ほんと博識で尊敬してしまいます。
フィリッポウをイジリ倒したくなってしまう衝動…わかりますw
返信削除それはそうと、MMAブログでは解りやすさ、面白さナンバー1だと思って読んでます。
感想や分析、とても好きなので今後も体にムチ打って頑張って下さい!ビシッ!ビシッ!w