を得ようとしている
UFConFuel10の後、ヘビー級のアントニオ・「ビッグフット」・シウ
バがチアゴ･シウバへの挑戦を言い出した時、多くの人はその試
合をヘビー級でやるに違いないと思っていた。だがビッグフットは、
どんな犠牲を払ってでもその試合を実現させようと必死になって
いる。
bloodyelbow.comより
画像はUFC公式より
シウバに目論見があることは公になっている。チアゴ・シウバがU
FConFuel10でハファエル・カバウカンチに勝つと、すぐさまアントニ
オ･シウバがチアゴ･シウバに喧嘩を売ったとき、私達はある問題
が浮上したことを知った。チアゴは明言した、アントニオとは喜んで
戦おう、だがライトヘビー級だけでだ、と。殆どの人がこの話はお
じゃんになったと思った。だがビッグフットは、このアイディアに新
たな命を吹き込んだのだ、FightersOnlyに語っていたときに、彼は
チアゴが提案した試合の条件について言及した。
・・・・
「私は彼が臆病者だと思った。多くのファイターは様々な階級で試
合をする、たとえばアンデウソン・シウバとダン･ヘンダーソンだ。私
は個人的に医者に会って健康を害することなく体重を落とすことが
可能か診てもらうつもりだ。もしできるのであれば、試合を実現す
るために体重を落とそうと思う。」
・・・・
注意すべき点は、アントニオ・シウバはUFCにおいて、毎回265lb
上限に合わせるために体重を落としている数少ないファイターの
一人だという点だ。試合を実現するために70から80ポンド程度を
落とすという彼のアイディアは到底無理な話だ。事実上不可能だ。
アントニオはわずかに彼の思うところと、そして試合を実現させる
ために出来うることをすべてやっている理由を語ってくれた。
・・・・
「私も一時期は彼に対して多大なる尊敬と理解があった。加えて
良きトレーニング・パートナーだった、私は彼を友人と思っていた。
彼がATT（アメリカン･トップ･チーム）で問題を起こしたとき、最後
まで彼の味方だったのは自分だけだった。」
「私はよく彼の家を訪れたし、彼も自分の家によく来たものだった、
私は彼の兄弟みたいなものだった、そして彼はあっさりと私を裏
切り、私を騙したんだ。彼は言ったよ、彼がATTを去ったせいで自
分がうろたえてると、だがそうじゃないことを彼は知っている、私が
怒っているのはそのためだ。」
・・・・
「私はただ彼と戦いたい、言葉では彼を変えることができないから
だ。彼は精神的に病んでいる、私達は完全に別の人種だ。私は
家庭的な奴だし－私は父を、母を、妻をリスペクトしているし、私
の友人達をとても気遣っている、彼らの足を引っ張ったりせずにだ、
そして私はクスリをやらない。」
・・・・
彼らの確執の原因が何であれ、ライトヘビー級に落とすどころか、
挑戦し医者の許可を取り付けることすらも困難なように思える。
各々のファイターからこの件について聞くのは今回が最後では
ないだろうと確信している、きっとUFCがマイク･ドルチェを招聘し
てアントニオにカットの方法を与えるだろう。ひょっとしたら二人は
220ポンドでのキャッチウェイト戦に賛同し、よりおかしな事態が
起こるかもしれない。
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というわけでアントニオ･シウバがライトヘビー級に落としたいとい
う話でした。正気か！？
先日チアゴ･シウバが勝利した直後に、あちらこちらでビッグフット
がチアゴと戦いたいと発言したニュースが出回っていて、自分は
何のこっちゃ、何の得があるんだと思ってスルーしてましたが、ど
うも二人には遺恨があったようです。
詳しくはわかりませんが、記事から察するに昔は同じブラジル人
としてATTで仲良くトレーニングをし、兄弟のようだった二人があ
る時を境に袂をわかち、憎みあうようになってしまったみたいです
ね。ビッグフットがイケメンだったらBLのネタになりそうな話です。
チアゴ・シウバの態度から察するに、どうもビッグフットが一方的
に根に持ってるような感じですね。チアゴ・シウバを叩きのめす
ことで、彼の性根を叩きなおしてやるんだ！とビッグフットは熱血
先生みたいなことを言っています。3年B（ブラジリアン）組、シウ
バチ先生ですね。お前は腐ったサトウキビなんかじゃない！
先日チアゴ･シウバの凄惨な過去についての記事を紹介しました
が、この件と決して無縁ではなさそうですね。チアゴ自身も、時と
して周りの人間に少しおかしいぞと言われるときがあるようです
し、今だ精神的に不安定な部分があるのは間違いないのでしょう。
それがビッグフットが言うところの恩知らずな態度や、薬物に手を
出してしまうことに繋がっているのかと思います。
さて、そのビッグフットの減量についてですが、ライターの人は言
うまでも無く不可能だろうとしています。その理由はビッグフットは
ヘビー級で減量をしている数少ない人間だからだ、ということです。
UFCのヘビー級は決して無差別ではなく体重上限がありまして、
それが265ポンド（120.2キロ）です。ビッグフットは現状でも「減量し
て」この体重以下にしているのです。つまりヘビーですら厳しいと
いうことですね。それがライトヘビー上限の205ポンド（93キロ）ま
で落とそうというのですから、実質30キロくらい（！）の減量をする
必要があります。小さい子供一人分です。医者に相談に行ったら、
「あ～はいはいわかりました、安全な方法を取りましょう」と言って
心療内科に回される可能性があるアイディアです。
この減量はそれくらい無茶なものです。安全を損ねないでカットす
るのはまず無理でしょう。しかしそれでも、自分は挑戦するほうが
いいと思っています。
別にチアゴとの遺恨マッチが見たいからというわけではありません。
減量の限界に挑戦することで、結果的にビッグフットはヘビー級で
の成績が向上する可能性があるからです。この間のケイン･ヴェラ
スケスとのタイトル戦で、ビッグフットが負けたのは圧倒的なスピー
ド差が一番の原因でした。そしてそれは10キロ以上の体重差によ
り発生しているものです。したがって、アントニオ･シウバが減量して
動ける範囲で限界まで落とせば、彼の欠点である遅さが克服でき
る可能性がでてくるからです。
というわけでシウバチ先生には多少無茶をしてもらって、死なない
程度に減量して欲しいと思っています。ガリッガリに痩せたビッグフ
ットがどうなっているのか、どれほど動けるのかは極めて注目に値
するところです。
ところで、ビッグフットは「裏切ったのが許せない！」と怒っています
が、自分はなんとなくチアゴが裏切った理由が想像つきます。たぶ
んウザくなったんじゃないかなと・・・。上記のコメントでも、家族に
恵まれずに心に傷を負ったチアゴに対して俺は家族に恵まれてる、
と自慢したりチアゴのドラッグ依存をばらしたり、なんかこういけす
かねえ学級委員長みたいな感じが漂っています、独善的といいま
すか。たぶんビッグフットはいい奴だと思いますし、これだけ必死
になってまでチアゴとやりたがるのも、やはりいまだにチアゴに対
して並々ならぬ愛情があるんだとは思いますが、その暑苦しさに
チアゴが辟易とした可能性はあります。というかチアゴはたぶんビ
ッグフットにあまり遺恨とかないと予想します。ビッグフットの重す
ぎる愛が重荷になり、距離を置いただけな気がします。口やかま
しいおかんみたいに思ってるんじゃないでしょうか。
リスペクトも礼儀も大事ですが、それを他人に強要しすぎるのは
デリカシーがない行為だと自分は思いますので、ビッグフットはも
う少しその辺を自重したほうがいいような気がしますね。勘ですが、
多分ビッグフットがキレた引き金になったのはチアゴ･シウバの勝
利後の挑発的なパフォーマンスではないかと思っています。敗者
を侮辱するような真似を見て「こいつは俺が叩きなおしてやる！」
と思ったのかもしれません。それは確かにそのとおりなんですが、
この押し付けがましい感じがたぶんチアゴが縁を切った理由だと
思います。
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